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西国三十三観音霊場 額装 – 納経台紙 (まくり)の枠線や番号への疑問 –
近畿圏で絶大な人気を誇る霊場である西国三十三観音霊場。日本で最も歴史のある巡礼行らしく、現在でも多くの参拝者が訪れます。訪れた証として各寺院の印を集める集印がとても人気です。納経帳や納経軸に集印をする方が一般的でありますが、最近は額装用の納経台紙に集印をしてもらう方も増えています。
今回はそんな額装用の台紙のご紹介。額装用なので横長になります。
ネットで台紙を購入される方もいらっしゃいますが現物を確認出来ないので色々な疑問が浮かぶものです。今までは対面販売が基本でしたのでそこまで気にしたことはなかったのですがやはりネット上の写真だけだとこちら側が予想をしない所に疑問を持たれる方も多いようです。今回はこのようなご質問を頂戴しました。
ご紹介いただきました西国三十三ヶ所の額装用の「まくり」には枠線や番号が入っていますが他のページで掲載されている額装の仕上がり写真には枠線や番号らしき文字などは見当たらないように思います。ご紹介いただいた「まくり」も最終的に額装にした時には枠線や数字の文字などは見えなくなるものでしょうか?それともこの「まくり」は枠線と数字の文字が残るものでしょうか?出来れば枠線とか数字の文字が見えないものが見た目にも綺麗に見えるため希望です。
なるほど。こういった疑問が現物を見せる対面販売でないと起こってくるわけですね。勉強になります。
実際のまくりを見ていただけると分かるのですが番号や枠線は集印をしていただくまくり(本紙)の下の台紙に印刷されているものですので実際に集印をしていただくまくりは無地の絹(中央の絵像や字像は除く)の状態です。ですので集印を終えて最終的に額装に仕立てた場合は枠線、番号などは残りませんのでご安心ください。この下地の台紙に番号などが印刷されている事により、回られる寺院が自分の書く位置を間違えずに行うことが出来るようになっております。
全て巡り、満願になるとこういったイメージになります。
御詠歌で集印をされる方もいらっしゃいます。
額装に仕立てるとこのような仕立てイメージになります。
掛軸とは違った雰囲気ですが額装も雰囲気があって素敵ですね。和室のあるご家庭では欄間に飾って頂いても結構ですし、リビングなどに飾って頂いても雰囲気があって映えるかと思います。
西国三十三観音霊場 の額装用の台紙や額装についてのご相談は㈱野村美術まで。