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表装依頼: 観世音菩薩の仏画を掛軸に | 兵庫県 明石市
弊社がお受けする掛軸や額装の表具依頼にはお客様ご自身で描かれた作品も多くあります。
その中で最近多いのが「仏画」。
絵のジャンルで言うと「人物画」というジャンルに入りそうですが、やはり仏さまなのでどこか神格性がなくてはならないのと日本画では古来より写実性を追わないので簡略化された表現の中でそれを表現しなくてはならないという非常にハードルが高い絵画になります。
なので「仏画」というジャンルなのだと思います。人物画とは分けられた特別なジャンルなんですね。
この仏画の表現も江戸時代の開国前までの遠近法、陰影法がメジャーでなかった頃の仏画と明治時代になりそれらが日本にも入ってきて多くの画家に驚きを与え、それらを日本画家なりに消化しながら描かれるようになった仏画とは全然違うのでとても興味深いです。(こういう話を調べだしたり、書き出したりするとエンドレスで時間を費やしてしまいそうなのでこの辺で止めておきます。)
明石市
今回は兵庫県の明石市のお客様より観世音菩薩の仏画を掛軸に表具してほしいというご依頼でした。明石市は弊社が位置する垂水区のお隣さんなので弊社の方までお客様の方からご来店いただけました。ありがとうございます。垂水駅から弊社へのアクセスはこちらをご参照ください。
今回ご依頼いただきましたのはこちらの仏画。習い始めて数年。初めて本格的に描いた思い入れのある作品のようです。
「仏画は顔が命」とよく言われます。写実的過ぎてもダメですし、簡略化しすぎて漫画のようになってしまってもいけません。バランスが難しい中、苦労されて描かれたそうです。
今回は弊社の仏表装パターン NO.3の「向鳳凰」にて表具させていただきました。
なかなか渋い裂地の色合いが観音を引き立てていますね。
再び 明石市 よりお客様が受け取りに来られました。
ギャラリーに飾ってお待ちしておりましたら商品と勘違いしてしまってこちらがお伝えするまで気がつかれませんでした。(笑) もちろん大変ご満足していただけました。
弊社は遠方のお客様の下にも出張相談にお伺いいたします。(今回は来店されましたが 明石市 でももちろんお伺いいたします。)
掛軸表装などでお困りの際はぜひ弊社にご相談ください。
掛軸の歴史について知りたい方はこちらの動画をどうぞ