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小豆島八十八ヶ所 掛軸表装依頼: 高野山へ代理参拝!? | 芦屋市
四国八十八ヶ所を終えられた方で次に 小豆島八十八ヶ所 を巡られるという方も多いのではないでしょうか。
「 小豆島八十八ヶ所 」とは
伝承によると、真言宗の開祖空海が、生まれの地である讃岐国と京の都を往復する際、小豆島にしばしば立ち寄ったという。この小豆島の各所で修業、祈念を行なったという。1686年(貞享3年)、小豆島の僧侶たちで、この空海の修業、祈念の場を整備したのが小豆島八十八ヶ所霊場である。
Wikipediaより
今回はそんな小豆島八十八ヶ所の掛軸表装を兵庫県 芦屋市 のお客様からご依頼いただきました。
芦屋市 のご自宅へご訪問。思いがけないトラブル発生!
芦屋市は六麓荘に代表される高級住宅地のイメージが強いのでやや緊張しましたが、出迎えてくださったのは気さくなご夫婦でした。
ホッとしたのも束の間・・・トラブルが発生いたしました。
いつものように納経軸の中身を確認させていただくと・・・
なんと番外の高野山奥の院の印がありません!!
お客様に確認すると随分と前に巡られた納経軸を放っておいたので記憶が曖昧だったのですが確かに高野山には行った覚えがないとの事でした(汗)。納経軸をお預かりする際にたまに遭遇するパターンなのですが番外の札所を巡り忘れている、もしくはそもそも番外の存在すら知らないで空白のままになっている方がいらっしゃいます。納経軸の種類によって巡るべき番外の種類が異なっていたりするのも原因かなとは思いますが、今回の納経軸は明らかに不自然な空白となってしまってました。
お客様に高野山にご自身で今から参られるかこのまま空白の状態で掛軸にされるかと聞いてみると
『もうとてもじゃないけど高野山には行けませんわ。でもこのままで表装するのも残念です。』
との事でした。
お客様の目が何かを訴えていました。
はい。ワタシ気づいています。(笑)
今回は特別にお客様に代わり私が高野山に集印をして来ることにいたしました。
いざ 真言宗の聖地・ 高野山 へ
高野山までは車で行ったのですがグルグルと頂上まで登るのはなかなか大変でした。途中バスとすれ違う際も注意が必要なのでお車で高野山まで行かれる方はご注意下さい。
頂上に着くとさすがにすごい観光客の数ですね。白装束の方が目立ちました。
観光レポはまた今度という事で今回は割愛いたしますが一日中じっくり回っても飽きないくらいのコンテンツが高野山にはありました。さすが世界遺産ですね。
お気に入りの一枚のみご紹介。高野山を象徴する根本大塔と弊社の専務のツーショットです。根本大塔の大きさが際立ちますね。
さて、本来の目的の集印もきちんと納経所で行ってまいりました。
こちらが完成したまくりです。見た目は四国八十八ヶ所とそっくりですが一つ一つの集印を見るとお寺の名前が小豆島のお寺のものになっています。
赤い丸の部分が抜けていました。しっかりと「高野山 弘法大師 奥の院」と書いていただいてますね。
今回は特別に小豆島八十八ヶ所の箱書も高野山でお願いしてきました。こんな感じで箱書して下さいます。
さてさて、無事に集印も終わり今回は弊社の仏表装のNO.05『蓮華・本仏』にてお仕立ていたしました。
お客様も完成を非常に喜んで下さり、高野山での思い出話も大変盛り上がりました。
弊社は遠方でも出張相談対応いたしております。お気軽にご相談ください。
掛軸の歴史について知りたい方はこちらの動画をどうぞ