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西国四十九薬師霊場 、西国三十三観音霊場の掛軸表装依頼 | 神戸市
神戸市北区より
弊社はHPからお問い合わせいただきお仕事のご依頼を頂戴する事が多いのですが、今回はHPからお問い合わせいただいた後に弊社にご来店下さり掛軸の表装をご依頼いただきました。
表装のご依頼をいただいたのは神戸市にお住まいのお客様で 西国四十九薬師霊場 と西国三十三観音霊場を巡られたそうです。
「 西国四十九薬師霊場 」という霊場は正直あまりお聞きした事がなかった霊場なので調べてみると1989年(平成元年)に設立された新しい霊場のようです。大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山、三重の七府県四十九ヶ寺からなる霊場なので関西の方からすると巡り易い霊場ですね。
お客様は西国三十三観音霊場も回られたとの事なので関西一円の主要な寺院はほぼ回られたという事ですね。すごい・・・
こちらがご依頼いただきましたまくりです。
ご来店はご主人と奥様の二人でされ、色々と裂地のお好みなどを聞きながら実際の裂地をあわせて検討されました。
今回は 西国四十九薬師霊場 を弊社の仏表装パターンNO.19の「麗雅」、西国三十三観音霊場をNO.11の「復元織」にてご依頼いただきました。
通常でしたら軸先は両方とも金軸なのですが、今回は透かし金軸にてお仕立てさせていただきました。
落ち着いた金襴が人気のこの裂地なのですがなかなか写真で質感を伝えるのが難しかったのですが、今回は気合を入れて写真撮影いたしました。この裂地の質感が伝わると嬉しいです。
薬壺(やっこ)を左手に持っているので薬師如来だと思いますが、光背(こうはい)の色合いとも非常にマッチして美しいですね。
透かし金軸は通常の金軸に唐草文様の細工を施した軸先です。
西国三十三観音霊場はこちら。復元織にてお仕立てさせていただきました。
侘び寂びを感じられるような落ち着いた風合いが人気の裂地です。
中の観世音菩薩も落ち着いた墨絵なのでよくマッチしていますね。この観音は花山院の山本光洋 住職が描いたものです。
どちらもそれぞれに良さが感じられる仕立てとなりました。
先日お客様が弊社まで仕上がったお軸を引き取りに来られましたが、仕上がりに大変喜んで頂けました。
弊社にご依頼いただきありがとうございました。
西国四十九薬師霊場、西国三十三ヶ所などの納経軸の表装は是非弊社までご依頼下さい。
<西国三十三ヶ所の納経軸を掛軸に表装する工程はこちらの動画で詳しくご紹介しておりますのでよろしかったらご覧ください。