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日本百観音 霊場 納経軸の掛軸表装依頼 | 神戸市垂水区
日本百観音 掛軸表装 | 神戸市垂水区
「 日本百観音 」 という霊場をご存知でしょうか?
西国三十三観音霊場、坂東三十三観音霊場、秩父三十四観音霊場とをあわせて「日本百観音 霊場」呼びます。
奈良時代に出来た関西を中心とした西国三十三観音霊場を模して、鎌倉時代に関東地方を中心に作られたのが坂東三十三観音霊場。全工程1,300キロにも及ぶそうです。すごいですね。
その後、室町時代までの間で秩父三十三ヶ所が出来たそうです。最初は他の二つと同じ33ヵ所でしたが長野県佐久市鳴滝の岩尾城跡にある大永五年(1525年)銘の石碑に、「秩父三十四番 西國三十三番 坂東三十三番」と彫られており、これ以前に日本百観音巡礼が考案されていた事が判明しています。
西日本から東日本にまたがる合計3つの霊場を巡る 日本百観音 霊場は数ある霊場巡りの中でも最も難易度が高いとされ、完遂される方は非常に少なかったのですが、最近少しブームなのか 日本百観音 霊場を巡られて納経軸の掛軸表装をご依頼される方が増えてきています。
今回は神戸市垂水区にお住まいのお客様より 日本百観音 霊場の掛軸表装依頼をいただきました。こちらがそのまくりです。
さすがに100個の集印ともなるとすごい迫力ですね。神々しいというか神秘性を感じます。上部に並んだ8個の菊の紋がまた美しいですね。
今回は弊社の仏表装パターンNO.19の「麗雅」にてお仕立てさせていただきました。今回は通常の中廻しではなくお客さまのご希望でNO.11 「復元織」の中廻しを使用いたしました。
軸装すると圧巻ですね。特大サイズの掛軸です。
重厚味溢れる豪華な西陣織の金襴が作品を格調高く引き立てています。お客様が選ばれた中廻しのオリジナル組み合わせもばっちりと決まっていますね。
麗雅の裂地の色合いは観音の光背(こうはい)の色ともよく合っていますね。
お客様も出来栄えに大変喜んで頂けました。以前から弊社を懇意にしてくださっているお客様で西国三十三ヶ所、四国八十八ヶ所の掛軸表装に続いてのご依頼でした。(という事は西国は2回回ったという事ですね・・・すごい。)
大変稀少な軸装のご依頼まことにありがとうございました。
弊社は 百観音 霊場の納経軸の掛軸表装もお受けさせていただいておりますので是非ご用命下さい。
掛軸の歴史について知りたい方はこちらの動画をどうぞ