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西国三十三ヶ所 納経軸の掛軸表装依頼 | 明石 市
日本最古の巡礼路として有名な 西国三十三観音霊場。2018年は草創1300年の記念の年として各札所で普段見る事が出来ない仏像や場所を特別拝観として開放しています。特設専用ページも開設されているので受け入れる側にも気合が感じられますね。この機会に巡られる方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな西国三十三観音霊場巡りをされた兵庫県の 明石 市 にお住いのお客様より納経軸の掛軸表装依頼を承りました。明石 にお住いの方は弊社の方にご来店される方も多いのですが今回は若干加古川寄りのご遠方だったのとお互いのスケジュールの関係でご自宅にお伺いさせていただくことになりました。
明石 市
明石 と言えばやはり「魚の棚」(うおんたな・「うおのたな」或いは「うぉんたな」とも)が有名ですね。明石市本町一丁目にある商業地区で鮮魚店が多いのが特徴。年末になると大売出しの旗が商店街を埋め尽くして威勢の良い声が飛び交う事で有名です。漁師町の明石を象徴する光景なので是非年末に明石の近くに来られる方はお立ち寄りください。
今回は魚の棚よりも随分と西の方の加古川寄りの住宅地にあるお客様のご自宅にお伺いさせていただきました。私が高校生くらいの頃はこの一帯は緑あふれる田園風景だったのですが今はすっかり住宅地として様変わりしています。お客様はその頃からこのエリアにお住まいだったようで昔のこの土地の様子を色々と教えてくださいました。
今回は弊社の佛表装パターンNo.5の「蓮華・本仏仕立」にて軸装させていただきました。仕上がった掛軸がこちらです。
蓮華柄は昔から仏表装の裂地としてよく用いられてきました。蓮の花は泥の中でも美しい花を咲かせますが、その姿が煩悩(泥)の中でも悟り(花)を開く事が出来る象徴として仏教を象徴する花として考えられてきた事が影響しているのでしょう。
お客様にも大変喜んでくださいました。この度は掛軸表装のご依頼ありがとうございました。
弊社は 西国三十三ヶ所 などの霊場集印軸の表装を承っておりますので是非ご用命ください。
西国三十三ヶ所の納経軸を掛軸に表装する工程はこちらの動画で詳しくご紹介しておりますのでよろしかったらご覧ください。