もののあはれ

もののあはれ

「もののあはれ」は平安時代の王朝文学を知る上で重要な文学的・美的理念の一つであり、後に形成される多くの日本人の美意識の根源でもあった。よく「もののあはれ」(直訳すると「ものの哀愁」、または「ものへの感情移入」あるいは「移ろいやすいものへの感受性」とも翻訳される)は対象に対して我々が持つ単なる感情の一種のように考えられがちであるが、「もののあはれ」とは対象に本来備わっている特徴の中に含まれる神秘的な何かに気づく事によって、我々の心に自動的に生まれ来る様々な感情の事である。(能動的に感じるものではなく受動的に感じるものである。) 「あはれ」とは平安時代の感嘆(「あぁ」や「おぉ」に類似するもの)・・・大雑把に訳すと「哀愁」「つらさ」「感慨」「感受性」あるいは「認識」を図る表現であった。それゆえもののあはれはよく物や生命や愛に対する感嘆として翻訳される。この対象物の神秘的な何かに気づき、自動的に生じる感情を知る事が出来る心こそが美しいと日本人は考えたのである。物に神秘的な何かがあらかじめ遍在しているという考え方は、万物に神が宿ると考えた日本人ならではの発想である。

日本の美意識: 各要素

CEO Message

あなたと掛軸との懸け橋になりたい


掛軸は主人が来客に対して季節や行事などに応じて最も相応しいものを飾り、おもてなしをする為の道具です。ゲストは飾られている掛軸を見て主人のおもてなしの気持ちを察して心を動かす。決して直接的な言葉や趣向ではなく、日本人らしく静かにさりげなく相手に対しておもてなしのメッセージをおくり、心をかよわせる日本の伝統文化です。

その場に最もふさわしい芸術品を飾り、凛とした空間をつくりあげる事に美を見出す・・・この独特な文化は世界でも日本だけです。

日本人が誇るべき美意識が詰まった掛軸の文化をこれからも後世に伝えていきたいと我々は考えています。



代表取締役社長
野村 辰二

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会社概要

会社概要

商号
株式会社野村美術
代表取締役
野村辰二
本社
〒655-0021
兵庫県神戸市垂水区馬場通7-23
TEL
078-709-6688
FAX
078-705-0172
創業
1973年
設立
1992年
資本金
1,000万円

事業内容

  • 掛軸製造全国卸販売
  • 日本画・洋画・各種額縁の全国販売
  • 掛軸表装・額装の全国対応
  • 芸術家の育成と、それに伴うマネージメント
  • 宣伝広告業務
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