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山崎啓次 / 鳩ノ巣渓谷 - はとのすけいこく
- 商品ID
- 0039
- 商品名
- 山崎啓次
- 作家紹介
1937-
大阪生
日展会員
師:佐藤太清
京美大卒 日展審5 会員賞
特選2 無依2 日春賞2
奨励賞 外務省買上3 個展- サイズ
- 600mm x 1990mm
- 軸先
- 象牙代用
- 作品の素材
- 麻紙
- 在庫
- 有
- 商品紹介
鳩ノ巣渓谷は東京の奥多摩に位置する美しい渓谷です。東京の大自然スポットのひとつであり、多摩川が硬い岩盤を浸食して成り立った渓谷である。500mの遊歩道があり気楽に自然を楽しめる。秋には紅葉がきれいで多くの人が訪れる。「鳩ノ巣」は文字通り「鳩の巣」を意味するのだが、江戸時代に名づけられた。江戸時代、明暦の大火で荒廃した江戸の復興のために奥多摩の木材が多数伐採された。木材は多摩川を通じて江戸に運ばれ、この渓谷付近には人夫が寝泊まりする飯場小屋が建てられ、また水神社が祀られた。この水神社に二羽のハトが巣をつくり、それを村人達が霊鳥として愛護したことからこの地は「鳩ノ巣」と呼ばれる様になったと言われる。この神社は渓谷内でも目立って大きい岩山の上に現在も祀られている。
本作品は山崎啓次が描いた鳩ノ巣渓谷の作品。特筆すべきはその独特な構図である。山崎啓次は従来の構図にとらわれない独自の視点で作品を描く。本作品では画面中心に一気に川が描かれており、これほど直線的に川の流れを画面の真ん中の構図で描いている作品は極めて珍しい。この表現で奥行きを表わすと共に川の迫力が伝わってくる。近景に焦点をあてているのも非常に掛軸の世界では珍しく、まさに山崎啓次が掛軸の構図に新機軸をうち出したといっても過言ではない。