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メキシコから無地の掛軸製作依頼
掛軸は本来は絵が描かれた作品ひとつひとつにあわせて裂地の組み合わせや寸法を決めて作り上げていくオーダーメイド品なのですが、今回は無地の紙を掛軸にした状態で販売して欲しいというご要望をメキシコから頂戴いたしました。
既に仕上がった無地の掛軸に以下の写真のようなメキシコの伝統的な絵画である羽の絵を描くそうです。
通常、掛軸を製作するにはその作品が表装出来る素材で描かれている必要があります。
例えば掛軸を仕立てる表具という作業には大量の水を使用するのですが、水分によって滲んでしまう水彩絵の具などで作品が描かれていたりすると表具が出来ません。
しかし今回のように既に掛軸に仕上がっている状態に作品を描くのであれば問題はありません。
もちろん絵を描いている際に掛軸を汚してしまったり、作品を描くのを失敗してしまったりするとやり直しが出来ないリスクはありますがそこを気を付ければクリエイターからすると無地掛軸は扱いやすいものなのかもしれませんね。
お客様と寸法やサイズ、その他の仕様などを打ち合わせさせていただき以下の無地掛軸を製作いたしました。
この無地部分にどのような羽が描かれるのか完成が楽しみですね。
弊社では海外からの無地掛軸の製作依頼も受け付けております。ご要望がございましたら遠慮なしにご相談ください。