ニュース/ブログ
西国三十三ヶ所納経軸の掛軸表装 | 小野市
今年の夏は日本は災害続きでしたね。
7月の岡山、広島の水害の時も弊社が位置する神戸市垂水区も地域によって土砂災害がありました。
9月の台風2つはまた強烈で特に暴風が凄まじかったですね。
弊社の屋上には仮設のプレハブ小屋が3つと物置が一台あるのですが、残念ながら一部損壊してしまいました。幸いにもまだ周囲に迷惑を及ぼす段階では無かったのですが次に同じクラスの台風が来たら間違いなく倒壊するので9月はその対応に追われていました。
そうこうしていると北海道で大地震…。阪神淡路大震災を経験していても時と共にその記憶は薄れていき自然災害への対処が甘くなってきてしまっていたので今一度見直す事が大切だなとつくづく考えさせられました。
そんな9月でしたので中々通常業務がはかどらなかったのですが、9月は秋のお彼岸もあるのでそれまでに仕立ててほしいという要望や秋の文化発表会に間に合わせてほしいなどの要望が多いので休み返上で何とかかんとか間に合わせました(^^;;
今回はそんな中の一つ、小野市のお客様よりご依頼いただいておりました西国三十三観音霊場納経軸の掛軸表装を納めてまいりました。
小野市は神戸市と姫路市のちょうど真ん中ほとの距離にある市町村で両都市のベッドタウンという存在です。ニュータウンエリアと昔ながらの旧家エリアとに分かれます。
小野市の名産品は何といっても播州そろばん。その起源は豊臣秀吉の時代にまでさかのぼるそうで、現在では国内のそろばん市場では70 %の市場占有率を占めています。しかし1960年代には350万丁の播州そろばんが生産されていたそうですが、残念ながら現在の生産量は15万丁程度だそうです。掛軸もそうですが伝統工芸品って本当に今の時代生き残っていくのが厳しいですね。これからの時代にどう適応していきながら自らの存在価値を見出していくかが永遠のテーマとなりそうです。
そんな中でも今回のように弊社に掛軸表装のご依頼をいただけるのは本当にありがたい事だと思います。お客様の元にお納めさせていただいた掛軸はこちらです。
弊社の仏表装パターンNO.03の向鳳凰で掛軸にさせていただきました。
お彼岸にも間に合ったのでお客様にもご満足いただけました。弊社をご利用いただきまして誠にありがとうございました。
弊社は遠方のお客様よりのご依頼にも対応させていただいております。またお彼岸やお盆など急ぎの納期でも対応いたしております。小野市で掛軸表装にお困りの方は是非弊社までご相談ください。お待ちしております。
西国三十三ヶ所の納経軸を掛軸に表装する工程はこちらの動画で詳しくご紹介しておりますのでよろしかったらご覧ください。