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屏風の製作 依頼
屏風は部屋の間仕切りや装飾に用いる家具。木の枠に紙を貼り込んだものやその上に作品を貼り込んだりした物で、使わない時には折りたたんで収納できる利点がある為、昔の家ではよく用いられていました。
「屏風」(びょうぶ)の名前は「風を屏(ふせ)ぐ」という言葉に由来するそうです。
大陸から日本に伝わった屏風ですが、古くは中国の漢の時代には用いられていたそうです。残念ながら昨今の日本では生活様式の変化からあまり出番がない為、需要は減少傾向にあります。
需要が無くなるとそれを製作する表具屋さんも少なくなり、いざ製作を依頼しようと思うとどこに頼んだらよいのかわからなくなってしまうというケースが最近増えているようです。
今回はそんな 屏風の製作 を依頼されました。
こちらがご依頼を受けた作品です。この2枚の作品を2曲の屏風に貼り込んで製作してほしいというご要望でした。
色々と仕様の確認や寸法の確認を行い、イメージ図を製作して依頼者と弊社の完成図のすり合わせを行いました。お客様から参考画像を頂いていたのでそれを参考にご要望の仕様をイメージに起こすと以下のようになりました。
こういうイメージ図づくりが大切ですね。まぁイメージ図は飽くまでイメージ図で実際の大きさの作品を見るとまた印象が随分と変わる事は常なのですが、それでもイメージ図の段階でおかしければなるべく擦り合わせておいた方が良いと思います。
屏風の製作 完成
こちらがイメージ図を基に製作した二曲屏風です。150 cmほどの高さがあるので人の身長ほどあるので2曲でも迫力がありますね。作品を裏打してその周りを細い裂地で縁取りしているのでくっきりと浮かび上がって見えて綺麗ですね。
最近は 屏風の製作 のご依頼先にお困りの方も多いとお聞きいたしますので、ご要望やご相談はぜひ弊社までご連絡ください。
掛軸の歴史について知りたい方はこちらの動画をどうぞ