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全国一之宮巡り (諸国一宮巡り) 朱印掛軸の表装依頼を承りました。
全国には様々な『朱印巡り』が存在します。ある規則によってまとめられた場所に赴き朱印を集める物です。仏教の寺院では『霊場巡り』という名称で知られていますね。有名な霊場巡りでは西国三十三観音霊場巡りや四国八十八ヶ所巡りなどが存在します。
こういった朱印巡りですがその印を色々な物に集めて旅の思い出などにされる方が多いです。一番一般的なのは御朱印帳と呼ばれる帳面です。霊場巡りの場合は納経帳とも呼びます。昔は般若心経を書いた物を持参して寺院に奉納したのでこういう名称になったそうです。
他に朱印を掛軸の材料となる絹に集めて巡る方もいらっしゃいます。霊場朱印軸、霊場集印軸、納経軸などといって満願になった絹を掛軸に仕立てるお仕事をよく頂戴します。
今回はそんな朱印軸でとても珍しい『全国一之宮巡り』の掛軸表装依頼をご依頼いただきました。
社格とは?
全 国にある神社ですが、平安時代から鎌倉時代にかけて神社の位が順次整っていったと言われています。諸国の神社はその土着の神を祀ってある事がほとんどで地域の人にとって信仰が篤い順にランキングがついたそうです。最も信仰が篤かった神社に『一之宮』という社格になったそうです。
全国一之宮巡り (諸国一宮巡り)
この全国の一之宮を江戸時代前半に神道家・橘三喜が、延宝三年(1675)から元禄十年(1697)まで、23年かけて参拝した事から徐々に 全国一宮巡り が広がっていきました。現在では朱印集めもそれにあわさって行われるようになり、それ専用の掛軸の材料の絹も販売されるようになりました。
台紙をご希望の方は以下に楽天とAmazonのリンクを貼っておきますのでどうぞ。楽天のここのお店が一番安いみたいですね。
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霊場集印軸と違い、文字の部分は初めから書いてあり判子だけ押して集められるようですね。
しかし全国なので北は北海道から南は沖縄までとかなりの広範囲ですね。総勢106社…これは大変(^^;;
有名な霊場巡りで西国と坂東と秩父の観音霊場を合わせて百観音霊場という物がありますがそれよりも数も範囲も上回る朱印巡りです。
全国一之宮巡り (諸国一宮巡り) 掛軸
こちらがお仕立てさせていただいた掛軸です。弊社の仏表装パターンNo.19の麗雅にてお仕立てさせていただきました。
中の天照皇大神の絵ともマッチしてとても映えますねー。
よく佛事掛軸の販売をしている時に『神道の人は何を飾れば良いですか?』と聞かれる事がありますがこういった 全国一之宮巡り の掛軸を飾られるのも良いのではないでしょうか。
全国一之宮巡り の朱印軸の掛軸表装依頼は是非弊社までご相談下さい。
掛軸の歴史について知りたい方はこちらの動画をどうぞ