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小林希光 (院展特待) の大巾雪景色の作品を大至急掛軸に表装!!
院展(日本美術院)は日本を代表する日本画の公募展覧会。明治時代に西洋画が日本に流入した事により起こる画家達のアイデンティティの確立の流れの中で設立されました。西洋画を自分達の中で消化しながら新たな世界に通用する日本画を模索した先人達の歴史の上に今日の院展が成り立っていると考えると感慨深い物があります。
今回はそんな院展に新たに「特待」というランクに昇格された 小林希光 画伯の作品の軸装依頼です。
ちなみに院展の作家区分は同人38名、招待3名、特待135名、院友638名、研究会員527名(平成31年4月現在)だそうなので院友から特待に上がられるのは非常に名誉な事なのです。「院展に、20回入選、あるいは、奨励賞4回受賞、または日本美術院賞1回受賞で推挙される。」と公式HPに記載がありますのでなかなかの狭き門です(汗)。
今回軸装させていただきました作品はこちらです。横幅75cmを超す超大巾です。掛軸に仕立てると横幅は約1mにもなります!!
弊社ではこれまでもサイズの大きい掛軸を仕立ててまいりましたが、大きいサイズの軸装は通常の掛軸を仕立てる何倍もの労力がかかるので大変です。納期も通常より長めに頂戴しております。
軸装完了した作品がこちらです。横にある通常の掛軸と比べてもその大きさがわかりますね。
今回裂地選びにとても苦労しました。青系と白をベースにした雪景色に合う裂地を数百種類ある裂地の在庫の中から選び抜き、画面に広がりを持たせられるようにいたしました。白鳥がより自由に悠々と飛んでいけるようなイメージです。
今回は超特急の納期でしたので限られた時間の中で最大限の努力をさせていただきましたが、お客様からもお喜びのお声を頂戴する事が出来ましたので何よりです。
大きいサイズの掛軸表装依頼がございましたら是非弊社にご相談ください。
掛軸の歴史について知りたい方はこちらの動画をどうぞ