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合気道 を行うスイスのお客様から掛軸表装依頼 | 輪褙見切り表装
皆さん、突然ですけど「 合気道 」ってご存じありますか?
そう、柔道や剣道、空手などと並ぶ日本を代表する武術ですね。
合理的な体の使い方で相手を制する姿が神秘的かつ格好良いと思う人も多いのではないでしょうか?
この合気道、実は日本だけではなく世界でも人気なんです。
今回はそんな 合気道 をされているスイスの方から掛軸の製作依頼を頂戴いたしました。
合気道 を行うスイスのお客様から掛軸表装依頼
お問い合わせはなんとInstagramのメッセージから来ました!!
今までメール以外にfacebookでのメッセンジャーからお問い合わせを頂戴した事はありましたが、Instagramは今回が初めてです。
もはや海外と取引する上でSNS対応は必須科目になりましたね。
今回はスイスのラヴォー地区にある合気道道場に通っている(のかオーナーなのかは不明)男性の方からのお問い合わせで、書の先生から道場の名前を書いてもらった作品があるのでそれを掛軸にして道場に飾りたいというご相談でした。
ご相談いただいた作品がこちら。
素敵な道場の名前ですね。
合気道は「天地(=自然の理)と一緒になる」という精神哲学の理念を持っているらしく、この「天」と「地」の間に「人」がいて、それを実践する「館」という意味合いなのだと思います。
表装仕様打ち合わせ
お客様とどういった掛軸に仕立てていくかの打ち合わせを行っていきました。
もちろんInstagramのメッセンジャーで。(慣れるまで少し大変でしたが、慣れるとこれはこれで便利です。)
お客様のリクエストは「輪褙見切り」という表装スタイルで仕上げて欲しいとの事でした。
日本では一度も依頼されたことがない珍しい表装スタイルなんですが、このスタイルが気に入られたという事なので弊社も初挑戦です。
表装に使う裂地も数種類ご提案させていただき、以下の裂地で掛軸に仕立てる事に決定いたしました。
仕上がりのイメージ図はこちらです。
製作開始
製作作業風景です。
掛軸完成
今回は初めての表装スタイル「輪褙見切り」での仕立てでしたので裂地の寸法や貼り合わせる順番などを何度も確認しながら仕立てていきました。
完成した掛軸がこちらです。
こちらが今回の仕立てでお客様に選んでいただいた裂地です。渋さと豪華さがバランスよく取り合わされており、中の書の魅力を引き立てていますね。
早速スイスのお客様にお送りさせていただきました。
お客様も大変喜んでくださり、早速道場に飾って下さいました。その際のInstagramの写真がこちらです。
こういう風な背景と一緒に掛軸を紹介してくれるとインスタ映えしますね。桐箱に収納されている姿もなんだかオシャレです。
続いて飾る前にフローリングの上で撮影された掛軸。掛軸を飾るまでの間、少しずつインスタグラムで紹介してくれている所にこの掛軸への愛情を感じます。(嬉しい)
道場の壁に飾って下さっています。岩のタイルのような壁に掛軸を飾るとこういう風になるんですね。日本ではあまり見られない飾られ方が新鮮です。
小さい子供も習いに来ているみたいですね。海外の合気道の人気って凄いんですね。
和と洋が不思議にミックスされた空間ですが神秘的で格好良いですね。
お客様も大変満足していただけたようです。
Dear Nomura San,
Thank you so much for the scroll! It arrived today in good condition. The work is beautiful and perfect.
Thank you once again.
こうして弊社の掛軸を製作する技術が世界でまたひとつお役に立てた事を誇りに思います。
弊社では全世界対応で掛軸の製作を承っております。
お持ちの作品や自身の作品を掛軸にされたい方は是非お気軽にご相談ください。