マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

 

今回は私の友人である日本在住の男性マレーシア人の方から掛軸を製作して欲しいというご依頼を受けたというお話しをご紹介させていただきます。

マレーシアというと多民族国家で有名ですね。マレー系、中華系、インド系などの民族がその代表例となり、色々な文化の人達が住んでいます。

住んでいる人の信仰している宗教も様々ですが、最も多いのがイスラム教を信仰している人々です。イスラム教徒の事を『 ムスリム 』と呼び、私の友人のマレーシア人も ムスリム です。

私とイスラム教の歴史も結構長く、かれこれ6年くらいになります。(2021年現在)

色々な事がありました…本当に(シミジミ…)。

ドバイで行われた中東最大級の観光博に掛軸をドラゴンボールのスーパーサイヤ人の格好をしてPRしに行ったり、インドネシアの女性モデルインフルエンサー7人に掛軸のワークショップを行ったり、関西初のムスリムインバウンドに関するエキスポを主催したり、ムスリムインバウンドに関する一般社団法人を立ち上げて監事になったりと本当に色々ありました。

ドバイの地でムスリムに掛軸をPR

ドバイの地でムスリムに掛軸をPR

色々な結果を残せた展示会参加でした。

色々な結果を残せた展示会参加でした。

インドネシアのモデルインフルエンサー向け掛軸のワークショップ

インドネシアのインフルエンサーモデル向け掛軸のワークショップ

皆さんとも仲良くなり、インドネシアを好きになりました。

皆さんとも仲良くなり、インドネシアを好きになりました。

ムスリムインバウンドEXPO in 大阪 2017

ムスリムインバウンドEXPO in 大阪 2017

(一社)関西ムスリムインバウンド推進協議会でのセミナー登壇の様子

(一社)関西ムスリムインバウンド推進協議会でのセミナー登壇の様子

 

今回掛軸製作のご依頼をいただいた友人とはそんな活動の最中に出会いました。

日本で初めて仲良くなったマレーシア人ムスリムです。

 

ムスリム が打ち合わせに来店

今回は特殊な掛軸の製作依頼でしたので制作の打ち合わせに弊社まで来てくださいました。

マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

 

お友達のムスリムも沢山連れて。皆さんちゃんとマスクしてました。

マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

 

どんな表装スタイルでどの裂地を使うかの打ち合わせ。彼らの宗教上タブーとされている事に注意しながら材料を選んでいきます。

 

無事に打ち合わせが完了しました。

マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

 

今回は以下のような掛軸3点を製作する事になりました。下の画像はphotoshopで作成したイメージ図です。

きちんと相手にイメージが可視化出来るようにしてあげる事が間違いを防ぐ上で大切です。

マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

 

こちらは『シャハーダ』と呼ばれる儀式に唱えられる言葉の発音と意味を日本語で書いた物です。『シャハーダ』とはノンムスリムの人がムスリムになる際に行われる儀式、つまりは信仰告白です。

マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

 

最近彼はムスリムや日本人が気軽に集まれるコミュニティセンターを作ったらしく、和室を改装したのでそこにこの掛軸を飾りたいそうです。

彼は日本と日本人をとても好きでいてくれており、敢えて日本風の部屋の状態を残して改装し、そこに日本語で書かれたシャハーダの掛軸を飾りたかったそうです。

もちろん私と出会うまでは掛軸という存在を知らなかったそうですが、色々とお付き合いをする中で私の仕事を知り、掛軸と言う物に興味を持つようになり、いつか作ってみたいと心に思うようになったそうです。(嬉しい。)

こちらはそんな彼が大切にしているスローガン『多様性と調和』を書いた掛軸。このスローガンには「このコミュニティセンターがマレーシアが多民族国家であるように様々な文化が交わる場所にしたい」という友人の想いが込められているそうです。

マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

これらの作品を弊社が契約している書道家に書いてもらい、弊社で掛軸に仕立てていきます。どんな掛軸になるのか楽しみですね。

 

シャハーダ掛軸製作開始

製作作業風景です。

スライドショーには JavaScript が必要です。

 

掛軸制作完了

長い工程を経てついにご依頼頂いていた掛軸が完成いたしました。

 

作品を書いてもらった書道家さんはこのシャハーダの掛軸のカタカナは意味がわからなかったので間違えて書いてしまわないようにとても気を使って書いたとおっしゃっていました。

 

こちらのスローガンの掛軸の仕立てはお任せだったのでプレッシャーでしたが、上品な風合いに仕上がりました。

 

どの掛軸も荘厳な雰囲気で格調高く仕上がったので何よりです。

さっそく掛軸を納品しに例のコミュニティセンターに伺いました。(結構ご依頼いただいてから仕上がるまでコロナの影響で時間がかかってしまいました…(汗))

建物の2-4階が友人のコミュニティセンターです。

 

本当に和のテイストを残した部屋で素敵ですね。とても広く、眺めも良いです。

4階

 

こちらの掛軸は4階に飾らせていただきました。

マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

 

飾るや否やFacebookで同胞に向けて彼のライブ配信が始まりました。友人はマレーシアでは結構な影響力を持つインフルエンサーでもあるので多くのムスリムの方に見ていただけました。

マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

 

まさかの製作者として自己紹介の無茶ぶりを受けました。

マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

 

続いて3階の和室にこちらの掛軸を飾らせていただきました。床の間は礼拝スペースに改装されていたのでその隣です。

マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

 

最後にエントランスにこちらのスローガンの掛軸を飾らせていただきました。

マレーシア人 ムスリム (イスラム教徒)からシャハーダ掛軸の製作依頼

 

友人も掛軸の出来栄えに大変感動して喜んでくれました。嬉しい限りです。このスローガンのようにここを訪れる様々な人達がお互いの文化を尊重し合い交流しあえると良いですね。

弊社では今回のように『こんな掛軸を作って欲しい』というお客様のリクエストをなるべく実現できるよう努めております。

ご希望がございましたら遠慮なしにご相談下さい。

 

動画01: マレーシア人ムスリム(イスラム教徒)から世界初の掛軸製作依頼: シャハーダ掛軸

 

動画02: マレーシア人ムスリム(イスラム教徒)との対談: 「ここが好きだよ!日本人。」

 

CEO Message

あなたと掛軸との懸け橋になりたい


掛軸は主人が来客に対して季節や行事などに応じて最も相応しいものを飾り、おもてなしをする為の道具です。ゲストは飾られている掛軸を見て主人のおもてなしの気持ちを察して心を動かす。決して直接的な言葉や趣向ではなく、日本人らしく静かにさりげなく相手に対しておもてなしのメッセージをおくり、心をかよわせる日本の伝統文化です。

その場に最もふさわしい芸術品を飾り、凛とした空間をつくりあげる事に美を見出す・・・この独特な文化は世界でも日本だけです。

日本人が誇るべき美意識が詰まった掛軸の文化をこれからも後世に伝えていきたいと我々は考えています。



代表取締役社長
野村 辰二

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会社概要

会社概要

商号
株式会社野村美術
代表取締役
野村辰二
本社
〒655-0021
兵庫県神戸市垂水区馬場通7-23
TEL
078-709-6688
FAX
078-705-0172
創業
1973年
設立
1992年
資本金
1,000万円

事業内容

  • 掛軸製造全国卸販売
  • 日本画・洋画・各種額縁の全国販売
  • 掛軸表装・額装の全国対応
  • 芸術家の育成と、それに伴うマネージメント
  • 宣伝広告業務
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