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スペインの画家から別注の 短冊掛 製作依頼
短冊掛
今回はスペインのお客様から別注の短冊掛の製作依頼を受けたお話をご紹介いたします。
「短冊掛」というと短冊を飾る為の掛軸で、短冊を交換できるのでひとつの短冊掛で複数枚の短冊を楽しむ事が出来るのが特徴です。
掛軸に糸が取り付けられており、ここに短冊を挿し込んで飾ります。
これと同じ要領で色紙を飾る為の掛軸を「色紙掛」と言います。
この短冊掛や色紙掛は海外からの引き合いも多く、これまでもカナダ、オランダ、ドイツ、イタリア、イギリス、アメリカなどからご注文がありました。この記事を書いている現在もポーランドの方とオーダーの打ち合わせをしております。
スペインの画家から短冊掛の製作依頼
今回はスペインの画家さんからの製作依頼。
彼女は日本画を描くようで自身の作品を今回製作する短冊掛に飾ってセット販売する予定のようです。
短冊といえば日本では2種類くらいの定寸があるのですが、何故か今回のお客様の短冊のサイズは全てイレギュラーなサイズばかりでした。
念の為にお客様にサイズをもう一度確認してもらったのですがやはり間違いないようなので、指示されたサイズの短冊が飾れるように特注サイズの短冊掛を仕上げる事にいたしました。
一番大きなサイズの短冊はもはや色紙くらいの大きさがありますけどね…(汗)
完全にオリジナルオーダーなので設計図もしっかり製作いたしました。
別注 短冊掛 製作開始
今回の短冊掛の製作風景です。
別注短冊掛製作完了
長い工程を経てついに短冊掛が製作完了しました。
今回は飾る短冊の大きさがイレギュラーだったので設計図も全て1から作り直さないといけなかったので大変でした。
こうやって並べて眺めてみると壮観ですね。
掛軸の裂地を選ぶ際にいつも気を付けている事は、飽くまで裂地の部分の色柄は目立たせ過ぎずに作品を引き立てるような組み合わせにする事です。
口で言うのは簡単ですが裂地の色や柄のセンス、バランス感覚、知識、経験なども要求される難易度の高い仕事になります。
今回弊社が製作した短冊掛がお客様の作品を上手く引き立ててくれると嬉しい限りです。
早速スペインのお客様に送らせてもらいました。コロナの影響で現地の配送事情が混乱しており、危うく「お客様不在」扱いで日本に返却されそうになりましたがなんとか無事に届いて喜んでいただけました。
以下はお客様からのコメントです。
The kakes are lovely and exactly what I was looking for!
弊社は今回のように別注の短冊掛や色紙掛の製作も承っております。
ご要望がございましたら遠慮なしにご相談ください。