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掛軸の雨染み洗浄、クリーニング | 香美町香住区
掛軸の修理ご相談で多いのがシミに関するご相談、特に雨染みに関する汚れのご相談が非常に多いです。
掛軸を飾っている状態で床の間付近に雨漏りがあり水が垂れたような跡がついた雨染みもあれば物置か蔵に収納していたらそこに雨漏りが発生してしまい、巻いた状態の掛軸に貫通するような形で雨染みが発生してしまう場合もあります。
経験値的にいうと後者のケースの場合が非常多いように感じます。
今回ご相談は兵庫県の北部、香美町の香住区にお住まいのお客様からでまさにそんな症状の掛軸でした。
ご相談を頂戴したのはこちらの掛軸。
立派な松を中心にした松竹梅鶴亀の組み合わせを描いた作品ですが画面右に雨染みが発生してしまっています。
掛軸を巻いた状態で雨が掛軸を貫通するように付着した場合、写真のように規則正しい位置に雨染みが発生するのが特徴です。(このパターンが非常に多い。)
雨染みの部分が非常に大きく鑑賞の妨げになるのでお客様も困っていらっしゃいましたのでしっかりと掛軸の洗浄と仕立替を行いました。
修理完了した掛軸がこちらです。
汚れも落ちて見違えるようになりましたね。
通常は丸表装といって風帯が付かない表装形式で仕立てるのですがお客様のリクエストで風帯付きにさせていただきました。
風帯の意味に関してはこちらの動画で解説しているのでよろしかったらご覧ください。
地方によっては風帯が付いている方が良いと考えられるケースも多く、たまにリクエストがあります。
お客様も見違えるように雨染みが落ちた掛軸に大変満足されていました。
弊社では今回のように雨染みの洗浄、クリーニングを承っております。お困りの方は是非お気軽にご相談下さい。