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保険を使って掛軸、巻物、額、衝立、屏風の修理
皆さんも何かしらの家の保険に入られている方が多いと思いますが、その保険の項目で美術品(掛軸、巻物、額、衝立、屏風など)の修理に保険が適用される場合があるのをご存知でしょうか?
内容は契約によって異なると思いますが、雨漏りや災害時で美術品が損傷を受けた場合は一度確認されてはいかがでしょうか?
その保険の申請の時に大抵必要になるのが我々のような表具屋…まぁ修理する業者の見積書です。
その金額をもって妥当かどうか保険会社が審査してオッケーなら保険適用されるという事ですね。
弊社はこれまでもこの保険適用の為の見積書の作成を何度か行なってきました。今回もそんなお話をご紹介させていただきます。
今回は神戸の中心地で居酒屋をされているお店からの掛軸修理のご相談。
お店に掛軸を飾っていたそうですがどうも雨漏りか何かで掛軸にシミが発生してしまったようです。
確かにかなりひどいシミですね…(汗)
作品の劣化も進んでいるので出来る範囲でのシミ抜きになるのをお客様に了解いただき、お見積もりを作成させていただきました。
見積もり提出からしばらく…いや、結構の時間が経過したのですっかり忘れていたのですが2、3ヶ月ほど経ってから保険の審査が通ったとのご連絡がありました。(保険屋さんの審査もう少し早くしてくれたら嬉しいな…ボソッ ゚Д゚))
早速掛軸修理の方をさせていただきました。こちらが完了した掛軸です。
鑑賞の妨げになっていた大きなシミも100%ではないですが随分と除去出来ました。
お客様からも『想像以上に綺麗になりとても喜んでおります』とご満足いただけました。
弊社は今回のように保険会社に提出する美術品の修理のお見積もりの作成、及び修理作業も承っておりますのでお困りの際はお気軽にご相談下さい。