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總持寺貫首・渡辺玄宗の掛軸仕立替 | 加西市
渡辺玄宗は昭和初期に活躍した曹洞宗の僧侶。總持寺の貫首も務められました。
渡辺(わたなべ)玄宗(げんしゅう) (1869~1963) 総持寺独住17世貫首
新潟県三島郡の人。長野県下高井郡竜泉寺渡辺俊竜について得度、嗣法す。東京哲学館仏教専修科卒業後、比叡山で天台学を学び、永平寺、可睡斎等に安居、また円覚寺にも掛搭す。富山報恩寺、富山市光厳寺に住し、永平寺副監院および後堂、総持寺西堂を歴任、総持寺独住17世貫首 に就任す。円鑑不昧禅師を諡号される。昭和32年、能登祖院に隠棲す。昭和38年示寂。世寿95。
書道の才にも長けており多くの優れた墨蹟作品を残しています。
今回はそんな渡辺玄宗の掛軸の仕立替を加西市にお住まいのお客様よりご依頼いただきました。
こちらが今回お預かりした掛軸です。
『福聚海無量』は仏語で幸せをもたらす功徳の量が海のように広大であるということ。観音の福徳を賛美する語です。
お話をお聞きすると、お客様のご先祖様が總持寺より頂戴した作品のようです。
こちらが掛軸の箱の中に入っていた資料の一部です。総持寺は横浜にあり、何らかの縁でお客様のご先祖様宛に送られた作品のようでお客様はご先祖様の大切にされていた物なのでしっかりと仕立替をされたいと考えておられました。
こちらが仕立替が完了した掛軸です。高級な西陣織の裂地を使用させていただきました。
上品で雅な美しい裂地での仕立替をお客様がご希望されておりましたので気に入ってくださりなによりです。
弊社は遠方のお客様でも出張相談を承っております。加西市にお住まいのお客様で掛軸の修理にお困りの方は是非お気軽にお問い合わせください。