掛軸の劣化が激しくなると折れ目が限界を迎えついにちぎれてしまう事があります。

もうここまできてしまうと二度と飾る事が出来ないと諦めてしまわれる方もいらっしゃいますが程度によっては修復出来る場合もあります。

今回は兵庫県神戸市にお住まいのお客様よりそんなちぎれてしまった掛軸の修理をご依頼されました。

こちらがご相談を受けた掛軸。全体的に汚れと折れが発生しています。

 

上部の部分の劣化がひどく、折れ目で裂けてちぎれてしまってます。

 

その他の部分も折れが激しく、このまま放置していると新たに裂ける可能性がある非常に危険な状態です。

 

ただ、幸いにも裂け目の部分がそれほど欠落していなかったので裏打をやり直して補彩を行えば自然に見えるレベルに戻せると判断し修理をさせていただきました。

 

こちらが修理が完了した掛軸です。きちんと飾れる形にしっかりと復活いたしました。

 

ちぎれてしまっていた部分もしっかりと繋いで裏打を行い、欠損箇所には補彩を行い自然に見えるように整えました。

 

傷みがひどかったので最低限の洗浄でしたが汚れも落としました。

お客様にもご満足頂き、その他の掛軸の修理もご依頼頂くこととなりました。ありがとうございました。

弊社では今回の記事のようにちぎれた掛軸の修理も承っております。お悩みの方はぜひお気軽にご相談下さい。