書道作品を額から掛軸へ張り替え | 太子町

書道作品を額装で展覧会に出展される方も多いと思いますが、後々掛軸に張り替え(仕立替)したいというご要望をたまに頂戴します。

掛軸は額装よりも収納スペースをとらないので後々に仕立替して欲しいというニーズがあるようです。

掛軸から額装には比較的容易に仕立替出来るのですが額装から掛軸へは作品を剥がすのは難易度が上がります。

掛軸は保存の時に巻き、飾る際に広げるのである程度の柔軟性が求められます。

その為、表装に使用する糊も濃度が比較的低い物を使用します。

これに対して額装は柔軟性が必要ないので(巻く必要がないので)作品を額に貼り込む糊の濃度が高い場合があり、その場合は作品を額から剥がす時に苦労します。(本当に)

今回はそんな額装から掛軸への張り替えを兵庫県の太子町にお住まいのお客様からご依頼いただきました。

こちらがご依頼いただいた書道作品です。

額装から軸装

 

大体、額に作品を張り込む場合は袋張りと言ってベタ張りではなく真ん中を空洞にして縁のみに糊付けして張り込んでいるので、この縁の糊を剥がせるかどうかが勝負になってきます。

今回は無事に額から作品を剥がす事に成功し、無事に作品自体の裏打紙も除去し、新たに掛軸に仕立て変える事が出来ました。

こちらが新たに仕立替した掛軸です。お客様にもご満足いただけました。

額装から軸装

 

弊社では今回のように額装から掛軸への張り替え(仕立替)も承っております。ご要望の方はお気軽にご相談下さい。

 

CEO Message

あなたと掛軸との懸け橋になりたい


掛軸は主人が来客に対して季節や行事などに応じて最も相応しいものを飾り、おもてなしをする為の道具です。ゲストは飾られている掛軸を見て主人のおもてなしの気持ちを察して心を動かす。決して直接的な言葉や趣向ではなく、日本人らしく静かにさりげなく相手に対しておもてなしのメッセージをおくり、心をかよわせる日本の伝統文化です。

その場に最もふさわしい芸術品を飾り、凛とした空間をつくりあげる事に美を見出す・・・この独特な文化は世界でも日本だけです。

日本人が誇るべき美意識が詰まった掛軸の文化をこれからも後世に伝えていきたいと我々は考えています。



代表取締役社長
野村 辰二

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会社概要

会社概要

商号
株式会社野村美術
代表取締役
野村辰二
本社
〒655-0021
兵庫県神戸市垂水区馬場通7-23
TEL
078-709-6688
FAX
078-705-0172
創業
1973年
設立
1992年
資本金
1,000万円

事業内容

  • 掛軸製造全国卸販売
  • 日本画・洋画・各種額縁の全国販売
  • 掛軸表装・額装の全国対応
  • 芸術家の育成と、それに伴うマネージメント
  • 宣伝広告業務
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