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書道作品を額から掛軸へ張り替え | 太子町
書道作品を額装で展覧会に出展される方も多いと思いますが、後々掛軸に張り替え(仕立替)したいというご要望をたまに頂戴します。
掛軸は額装よりも収納スペースをとらないので後々に仕立替して欲しいというニーズがあるようです。
掛軸から額装には比較的容易に仕立替出来るのですが額装から掛軸へは作品を剥がすのは難易度が上がります。
掛軸は保存の時に巻き、飾る際に広げるのである程度の柔軟性が求められます。
その為、表装に使用する糊も濃度が比較的低い物を使用します。
これに対して額装は柔軟性が必要ないので(巻く必要がないので)作品を額に貼り込む糊の濃度が高い場合があり、その場合は作品を額から剥がす時に苦労します。(本当に)
今回はそんな額装から掛軸への張り替えを兵庫県の太子町にお住まいのお客様からご依頼いただきました。
こちらがご依頼いただいた書道作品です。
大体、額に作品を張り込む場合は袋張りと言ってベタ張りではなく真ん中を空洞にして縁のみに糊付けして張り込んでいるので、この縁の糊を剥がせるかどうかが勝負になってきます。
今回は無事に額から作品を剥がす事に成功し、無事に作品自体の裏打紙も除去し、新たに掛軸に仕立て変える事が出来ました。
こちらが新たに仕立替した掛軸です。お客様にもご満足いただけました。
弊社では今回のように額装から掛軸への張り替え(仕立替)も承っております。ご要望の方はお気軽にご相談下さい。