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イギリスから日蓮宗の大曼荼羅掛軸の製作依頼
日蓮宗は鎌倉時代中期に日蓮上人によって興された日本の仏教の一派で、法華経というお経をお釈迦さんの教えが最も詰まった教えと考え大切にします。
「私は妙法蓮華経に帰依する」という意味の「南無妙法蓮華経」という題目を唱える事を重視し、*「大曼荼羅」と呼ばれる題目の周囲に漢字・梵字で記された仏・菩薩、仏弟子、天台系の学僧たち、インド・中国・日本の神々の名号などを配置した掛軸を本尊として飾る場合が多くあります。
*「日蓮曼荼羅」、「髭曼荼羅」とも呼ばれたりします。
こちらは弊社が以前、修理をさせていただいた日蓮宗の大曼荼羅の掛軸です。
仏壇の中に飾る掛軸の中ではかなり大きい方でしたが、仏壇のサイズによって小さい大曼荼羅の掛軸もあります。
今回はそんな日蓮宗の大曼荼羅の製作依頼をイギリスの男性のお客様から頂戴いたしました。
これまでもたまに海外からこういった日蓮宗の大曼荼羅の製作依頼が来る事があったのですが記事でご紹介するのは今回が初めてです。
お客様はご自身で製作された簡易な掛軸を現在は飾られているようなのですが、本格的な日本の掛軸で製作された物が欲しくなり弊社にご依頼くださいました。
お客様から印刷データと詳細な図面の指示をいただき、弊社の方で特殊な和紙に印刷し、打ち合わせをした裂地にて表装して掛軸をお仕立いたしました。
こちらの2点の掛軸が今回製作した大曼荼羅の掛軸です。
大きさは小さいですが本格的に仕立てた掛軸なので荘厳な印象を受けます。
お客様も大変喜んでくださり、さっそく飾ってくださいました。
仕上がりを気に入ってくださり、追加で3点製作して欲しいというご依頼も頂戴いたしました。
喜んでいただけてなによりです。