イギリスから日蓮宗の大曼荼羅掛軸の製作依頼

日蓮宗は鎌倉時代中期に日蓮上人によって興された日本の仏教の一派で、法華経というお経をお釈迦さんの教えが最も詰まった教えと考え大切にします。

「私は妙法蓮華経に帰依する」という意味の「南無妙法蓮華経」という題目を唱える事を重視し、*「大曼荼羅」と呼ばれる題目の周囲に漢字・梵字で記された仏・菩薩、仏弟子、天台系の学僧たち、インド・中国・日本の神々の名号などを配置した掛軸を本尊として飾る場合が多くあります。


*「日蓮曼荼羅」、「髭曼荼羅」とも呼ばれたりします。

 

こちらは弊社が以前、修理をさせていただいた日蓮宗の大曼荼羅の掛軸です。

日蓮曼荼羅修復004

大曼荼羅の掛軸

 

仏壇の中に飾る掛軸の中ではかなり大きい方でしたが、仏壇のサイズによって小さい大曼荼羅の掛軸もあります。

日蓮曼荼羅修復006

仏壇に飾られている様子

 

今回はそんな日蓮宗の大曼荼羅の製作依頼をイギリスの男性のお客様から頂戴いたしました。

これまでもたまに海外からこういった日蓮宗の大曼荼羅の製作依頼が来る事があったのですが記事でご紹介するのは今回が初めてです。

お客様はご自身で製作された簡易な掛軸を現在は飾られているようなのですが、本格的な日本の掛軸で製作された物が欲しくなり弊社にご依頼くださいました。

ご自身で製作された大曼荼羅の掛軸

ご自身で製作された大曼荼羅の掛軸

 

お客様から印刷データと詳細な図面の指示をいただき、弊社の方で特殊な和紙に印刷し、打ち合わせをした裂地にて表装して掛軸をお仕立いたしました。

こちらの2点の掛軸が今回製作した大曼荼羅の掛軸です。

 

大きさは小さいですが本格的に仕立てた掛軸なので荘厳な印象を受けます。

お客様も大変喜んでくださり、さっそく飾ってくださいました。

 

仕上がりを気に入ってくださり、追加で3点製作して欲しいというご依頼も頂戴いたしました。

喜んでいただけてなによりです。

 

CEO Message

あなたと掛軸との懸け橋になりたい


掛軸は主人が来客に対して季節や行事などに応じて最も相応しいものを飾り、おもてなしをする為の道具です。ゲストは飾られている掛軸を見て主人のおもてなしの気持ちを察して心を動かす。決して直接的な言葉や趣向ではなく、日本人らしく静かにさりげなく相手に対しておもてなしのメッセージをおくり、心をかよわせる日本の伝統文化です。

その場に最もふさわしい芸術品を飾り、凛とした空間をつくりあげる事に美を見出す・・・この独特な文化は世界でも日本だけです。

日本人が誇るべき美意識が詰まった掛軸の文化をこれからも後世に伝えていきたいと我々は考えています。



代表取締役社長
野村 辰二

(ESC もしくは閉じるボタンで閉じます)
会社概要

会社概要

商号
株式会社野村美術
代表取締役
野村辰二
本社
〒655-0021
兵庫県神戸市垂水区馬場通7-23
TEL
078-709-6688
FAX
078-705-0172
創業
1973年
設立
1992年
資本金
1,000万円

事業内容

  • 掛軸製造全国卸販売
  • 日本画・洋画・各種額縁の全国販売
  • 掛軸表装・額装の全国対応
  • 芸術家の育成と、それに伴うマネージメント
  • 宣伝広告業務
syaoku.jpg(120220 byte)
(ESC もしくは閉じるボタンで閉じます)