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掛軸のシワ・折れ・裂けの修理について
神戸市に拠点を構える弊社は、創業から50年以上にわたって、掛軸製作と修理のプロフェッショナルとして多くの依頼を受けております。
今回は、その修理サービスについてのお話です。
掛軸の特性と多発する傷み
掛軸は、飾る際に広げ、保管時には巻いておくという特性から、シワや折れといった特有の傷みが生じやすいアイテムです。
弊社に修理のご相談をいただく際も、このような症状を訴えるお客様が非常に多いです。
早期の仕立替が必要な理由
掛軸に発生したシワや折れを放っておくとそこから破れや裂けが生じ、最終的には作品自体の価値を損なってしまう可能性があります。
そのため、弊社では早期の仕立替を強く推奨しています。
実際の修理事例:龍の掛軸
最近では弊社の卸先のお客様から、龍の掛軸の修理依頼を受けました。この掛軸はかなりきつい折れジワが全体に見られました。
まず、旧裏打ち紙を除去し、新たな裏打ちを施しました。
その後、折れジワが発生していた部分の裏側から「折れ伏せ」と呼ばれる補強を行い、仕立替を完了しました。
掛軸の修理の詳しい作業に関してはこちらの動画をご参照ください。
結果として、シワは大幅に改善され、美しい状態に戻りました。掛軸に新たに生命を吹き込めたようで嬉しく思います。
弊社のサービスについて
弊社では、掛軸の修理をはじめ様々な表装相談も承っております。何かお困りの点がございましたらどうぞお気軽にご相談ください。
卸先様からの表装依頼にも対応していますので、事業者の方もお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。