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家族の絆を深める短冊掛: アメリカからの特別な掛軸製作依頼
弊社には世界各国から様々な掛軸に関するご相談が寄せられます。
今回のご相談はアメリカにお住いの女性のお客様からの特別なご依頼。
お客様からのご依頼はカスタムメイドの短冊掛の製作依頼でしたが、これは単なる商品の取引に留まらず、彼女の家族の物語と深く結びついていました。
彼女のおばあ様が遺した美しい水彩画の短冊がご家族の中で特定の一人に譲られたそうなのですが、彼女のお母様はその記憶をとても大切にされてました。
最近、そのおばあ様が亡くなられたそうで、彼女はお母さまにおばあ様を思い出すための贈り物として短冊と短冊掛をプレゼントしようと考えたそうです。
お客様と短冊掛のデザインを打ち合わせさせていただきましたが彼女のこのプレゼントにかける熱い想いのようなものがメールを通じて強く伝わってきました。
打ち合わせが終了し、弊社は製作を開始しました。
お客様は自らもクラフトやアートに興味があるようで掛軸の製作プロセスに特別な関心を持っていました。
掛軸がどのようにして作られるのかを知ることで、その製品に対する理解を深め、よりプレゼントに思い入れを持ちたいと考えていらっしゃいましたので弊社は掛軸の製作途中の写真を共有いたしました。
お客様はこれらの写真に大きな喜びを示してくださいました。
予定よりも早くに短冊掛の製作を完了する事が出来、お客様の元に短冊と共にお送りさせていただきました。
弊社ではこのような特別な物語を持つ製品の製作に、深い光栄と責任を感じています。
お客様とのやり取りはただのビジネスではなく、文化と感動を繋ぐ架け橋のようなものでした。
私たちは伝統芸術を通じて世界中の人々の心に触れ、記憶に残る瞬間を提供する事を使命としています。
今回のお仕事は弊社にとっても、お客様にとっても、またお母様にとっても、忘れがたい経験となりました。
短冊掛が彼女の家族の絆を繋ぐ作品として役立つことを願っています。