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屏風リノベーション! 金屏風修理 | 神戸市
弊社には掛軸だけではなく様々な日本美術作品の相談が寄せられます。
今回は屏風に関するご相談を弊社のご近所にお住いのお客様より頂戴いたしましたエピソードをご紹介させていただきます。
お客様のご自宅は弊社から歩いていける程のお近くでしたので直接ご自宅にお伺いさせていただきました。
こちらがご相談された屏風です。
こちらの屏風は金屏風にダイレクトに書を揮毫されている部分と台紙を貼り付けた上に短冊を貼り付けている部分とに分かれておりました。
なかなかどういった仕立替をしようか思案いたしました。現状と同じようなスタイルで仕立替をしようとするとどこまでこだわられるのかによって修理費用が変わるからです。
お客様に色々とヒアリングしてみると、短冊部分に関しては別に不要で、短冊のみ剥がして返却してくれれば良いとの事でした。
だとしたら金屏風に直接揮毫している書の部分の保存という形になるので、恐らく一番簡単でお安い仕立替の修理方法として、作品サイズとほぼ同じ新しい金屏風に作品を裏打して貼り込むという方法を提案させていただきました。
作品サイズと屏風サイズが全く同じ大きさではないので若干、金の色違いはありますがさほど気にならない範囲という事でこちらの提案でご承諾いただけました。
こちらが仕立替が完了した新しい二曲屏風です。修理前の屏風だと大きすぎて扱いに困っていたらしく、小さくコンパクトになった新しい屏風は高評価でした。
今回は少し変わったイレギュラーな仕立替のご提案でしたが、お客様にもご満足いただけて何よりです。
弊社では今回のように屏風の仕立替も承っております。ご自宅の屏風に関するご相談があれば、お気軽にご連絡ください。