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亡くなられた友人から贈られた書道作品を掛軸に
弊社には様々な想いを持って仕事をご依頼されるお客様がいらっしゃいます。
中には故人との大切な思い出の為に、作品を掛軸として残しておきたいというご要望もございます。
今回はまさにそのようなご要望をオーストラリアのお客様より頂戴いたしました。
経緯
ご相談いただいた作品はこちらです。
ご相談いただいた作品はこちらです。この作品はお客様の友人である剣道の先生から贈られた書道作品で、お客様は大切に保管されておられました。
そのご友人が亡くなられた為、その作品を特別な形で残したいとの思いから、弊社に掛軸表装をご依頼されました。
作品の意味
ご依頼いただいた作品は「驀直去(まくじきこ)」という力強い書が描かれています。
お客様のご友人はこの作品を「真っ直ぐに一直線に突き抜けろ」という意味だと教えてくれたそうです。
この言葉にはご友人の剣道の道を真摯に歩む姿勢が込められていると感じられます。
打ち合わせ
お客様と表装の打ち合わせを行わせていただきました。希望の高さは140-150cm程で、お客様の床の間の壁色が薄い緑色とのことでしたので、それに合う色の裂地をご希望されました。
数種類の裂地をご提案させていただき、最終的にこちらの裂地で表装することに決定いたしました。
製作完了
お客様とご友人の大切な思い出の品の魅力が最大限に発揮できるよう、全身全霊で掛軸の表装作業を行わせていただきました。仕上がりました掛軸がこちらです。
掛軸を受け取ったお客様からは以下のような喜びのメッセージと共に素敵なお写真を頂戴いたしました。
こんにちは、ゆういちさん! そして、あなたとあなたの職人さんたちに「ありがとう」を伝えたいと思います。床の間に飾った写真を添付します。
Hi Yuuichi San, My Kakejiku arrived today !!!!!! I wanted to pass on my best wishes and ‘THANKS ‘ to you and your craftsmen for your beautiful work . I have attached a photograph of it in my tokonoma, I hope you like it.
お客様の床の間…恰好良いですね~。甲冑に日本刀もしっかりと飾られていて。
日本人の床の間よりも配慮が行き届いている厳かな雰囲気を感じさせます。
掛軸が床の間でその魅力を最大限に発揮できていて、弊社としても大変嬉しく思います。
最後に
弊社では長年の経験と技術を活かし、お客様の大切な作品を一つひとつ心を込めて表装しています。
掛軸の表装についてご興味がある方や、ご相談を希望される方はどうぞお気軽にお問い合わせください。