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アメリカにお住いのお客様から書道作品の掛軸表装依頼
問い合わせ
弊社には世界各国から掛軸の表装に関する問い合わせがあります。
今回はアメリカにお住いのお客様から書道作品の掛軸表装依頼の問い合わせを頂戴いたしました。
こちらがご相談いただいた作品です。「雲龍」と勢いよく書かれた作品になります。
お客様からは作品下部の墨飛び箇所を出来ればカットして欲しいというご要望も頂戴いたしました。
修復の概算見積もり
いただいた情報からざっくりとした最低限の費用のお見積りを提出させていただくと、お客様もご満足してくださり、よりこの作品を引き立てる高品質な裂地を使用したいという前向きな反応を示してくださいました。
早速、お客様に弊社宛に作品をお送りいただき、より詳細な打ち合わせをしていくことに致しました。
詳細打ち合わせ
作品が弊社に到着し、実際に作品を目の前で確認させていただきました。
作品は思ったよりも紙質が硬く、既にきつい折れジワが発生してしまっていました。
お客様にきつい折れジワがあり、表装をしてもこのシワは伸び切らず少し痕が残ってしまうかもしれないというのをご説明しご了承いただきました。
色々な裂地をご提示させていただき、お客様はこちらの裂地を選ばれました。お客様は裂地の龍の紋様を大変気に入ってくださいました。
また、「一文字落とし」のオプションを入れるべきかどうかお尋ねになられていたので入れられた方が作品の魅力が引き立つと説明してご採用いただけました。
完成とお客様からの反応
表装作業が終了し、ついに掛軸が完成いたしました。こちらが仕上がった掛軸です。
お客様にご提案させていただいた一文字落としも作品を引き立てるのに効果的に効いています。シワも鑑賞の妨げにはならない程度にはしっかりと伸ばす事が出来てなによりです。
龍の紋様の裂地も格好良いですね。
作品を受け取ったお客様からも大変喜んでいただけ何よりでした。
結びに
弊社は今回のように全世界対応で未表装の書道作品の掛軸表装を承っております。
作品の魅力を引き立てるよう最大限努力してまいりますのでお気軽にご相談ください。