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法名軸 を仕立てる | 加古川市 志方町 のお客様から
加古川市 志方町 の寺院より
法名軸 (ほうみょうじく)とは、浄土真宗において用いられる仏具で、死亡年月日と法名を記す掛軸。地域によって様々な風習があるそうですが、通常は仏壇の内側左右に飾られます。
今回はあるお寺さんからの 法名軸 の軸装依頼です。
一般の人は仏具店などで「 法名軸 」を購入して用意するか、手次寺(浄土真宗では「菩提寺」とは呼ばないそうです)の住職に用意してもらう。四十九日までに住職に法名を書き写してもらう事が多いそうですが、今回のようにお寺さんの親族が亡くなった場合は本山から貰うようです。(飽くまで経験則。本当の流れはどうなっているかはわかりませんが私が過去数度受けた事がある場合はそういった流れが多いです。)
法名軸 とひとくくりに言っても色々な物を見てきましたがお寺さんの物は作品が大きいことが多いです。仏壇というか法名軸を飾る本堂が大きいからでしょうね。一般の家庭の仏壇ではこんな大きな掛軸をなかなか飾れません。
今回は以前違う表具屋さんで表具した掛軸の雰囲気に近い表装をご希望されましたが、基本的にはお任せでしたので金襴ではなく銀欄にて表装をする事にしました。
銀欄を外廻しに使い、朱色の四ツ手雲の裂地を中廻しに用いました。法名軸は各宗派の宗紋を織り込んだ裂地で表装する場合も多いのですが、絶対というわけではなくこういった形で表装される場合も多くあります。
ご相談いただいたご住職様にも気に入っていただけました。ありがとうございます。
一般の方の小さい 法名軸 の表装も承っているので遠慮なしにご相談ください。
佛表装の真の行スタイル(本仏仕立)は非常に多くの裂地を貼り合わせております。こちらの動画で詳しく解説しているのでよろしかったらご覧ください。