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琉球 紅型 を掛軸に
紅型 (びんがた)は沖縄を代表する伝統的な染色技法のひとつ。14世紀ごろには現存していたとされており、婦人の礼服としてや神事に関する古式の服装として始まったといわれています。沖縄は古来より色々な国と交易を行ってきた土地であり、様々な異国の文化の影響を受けながら発展を遂げていきました。いくつもの色を使う 紅型 と藍一色で染める 紅型 があり型を使うものと手で模様を描く型があるそうです。
今回はそんな伝統的な琉球の染物である紅型を掛軸仕立にして欲しいというご要望でした。藍色で染めたパターンの紅型です。草花のデザインが独特で綺麗ですね。
こちらも幾何学文様に様々なデザインを施した紅型です。同じ染めでも京都の友禅染とはまた風合いが全然異なりますね。
今回は紅型のデザインを最大限引き立てるように無地の裂地にて軸装いたしました。ただそれだけでは面白くないので何種類かの筋を縦に入れることによりアクセントといたしました。モダンなデザイン表装です。
ライトアップすると美しさが際立ちますね。紅型の紋様がいきいきと浮かび上がってきます。こうしたさまざまな伝統的な布地などを掛軸にすると古来からの掛軸とはまったく違ったテイストになりますね。床の間だけではなくリビングやエントランスなどに飾ってもお洒落な印象を受けます。
色々な軸装に関するご相談はぜひ弊社までお問い合わせください。
掛軸の歴史について知りたい方はこちらの動画をどうぞ