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着物 の帯をリユース。額装してインテリアに。 | たつの市
着物の需要は年々下がり続けていると言われていますが、業界では様々な取り組みでその低下を食い止めようとしているようです。
古い着物を買い取り、リユースする事で安価に提供できる事を可能にし、若い女性をターゲットに販路を広げたり、外国人観光客にお土産品として販売したり、レンタル着物として体験をしてもらうようにしたりしているようです。
日本を象徴する着物・・・弊社が取り扱う掛軸もそうですが、日本の伝統的なものが大切に未来へ受け継がれていくように我々も努めていかなくてはなりません。
たつの市
今回はそんな着物のお話。
兵庫県の西部に位置するたつの市にお住まいの方から、母の着物の帯の再利用についてのご相談を受けましたのでさっそくたつの市に伺ってまいりました。
たつの市は兵庫県の南西部を流れる揖保川が有名ですね。一級河川の大きな川で鮎釣りが楽しめます。自然が多く残る風光明媚な地域です。
今回ご相談をお受けしたのは、亡くなられたお母様が使用しておられた着物の帯を何か作品に作り変えて兄弟で形見分けとしたいというご相談でした。
当初は掛軸にしたいというご希望だったのですが掛軸は基本的には薄くてしなやかな素材でないと軸装に出来ません。無理に軸装すると掛軸を巻いた時に折れが発生してしまうからです。
今回は額装に仕立て直して飾って頂くという事になりました。
立派な着物の帯なので縫糸を解いて分解するのに少し躊躇いましたが、額装する為に解いて一枚ものの状態にし、和紙で裏打をしてしっかりと伸ばしました。刺繍がしっかりとされていた為、裏打をして作品を伸ばすのも苦労しましたが、何とか裏打完了しました。
額装にした作品がこちらです。黒い漆塗りの額装にしました。アクリル入りなので汚れなども付着しません。和室だけでなくリビングやその他の洋室、玄関などにも飾って頂けそうな仕上がりになりました。
後日、お客様から親族の方に無事に持って帰ってもらうことが出来たとご報告を受けました。何よりです。
こういった形で日本の着物がまた違った形で利用されるというのも嬉しい限りです。
古い着物のリユースのご相談は是非弊社まで。
和額の種類についてはこちらの動画で解説しておりますのでよろしかったらご覧ください。