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西国三十三ヶ所は四国八十八ヶ所より大変? | 兵庫県 高砂市 より掛軸表装依頼
関西圏では西国三十三ヶ所も四国八十八ヶ所も距離的な事もありメジャーですが、関西圏を離れた地方にいくと案外そうでもありません。四国八十八ヶ所の方は「お遍路さん」の通称も手伝ってか割合有名ですが、西国三十三ヶ所は地方にも似たような三十三観音霊場がある為か「聞いた事はありますがあまりよく知らないです。」という方もいらっしゃいます。
あまり知られていない方からよく聞かれるのが下の質問。
「西国三十三ヶ所は四国八十八ヶ所と比べて三十三ヶ所しか巡る所がないから楽なんでしょう?」
結構こういう風に思っていらっしゃる方…多いです。(汗)
しかし両方巡られた方にお話をお伺いすると必ずしもそうではありません。
札所が近畿二府四県と岐阜に点在する西国三十三ヶ所は広範囲である為、四国八十八ヶ所のように一気に巡る事が出来ない。また札所毎が離れている為、札所番号順に徒歩で回る事は現実的ではない。(四国八十八ヶ所では「順打ち・歩き遍路」をされる方はそれなりにいらっしゃいます。四国をぐるっと時計回りで一周するような形で札所がある為です。)
難所と呼ばれる醍醐寺、施福寺に代表される難所と呼ばれる寺院が複数存在し、場合によっては体力的にきつい。(詳しくはこちらのリンクをご参照ください。)
などの理由から案外西国の方が大変だったと感じていらっしゃる方も多いようです。
実際に巡ってみないとわからないものですね。
高砂市
今回はそんな西国三十三ヶ所の納経軸の掛軸表装依頼を兵庫県 高砂市 にお住いの方から受けましたので早速ご自宅に伺ってまいりました。
お客様も四国八十八ヶ所を巡られた後に西国三十三ヶ所を巡られたそうで、「想像していた以上に大変やったわ。」と笑いながら思い出話をしていただけました。お客様からお預かりした納経軸はこちらです。
中の観世音菩薩が刺繍で織られている豪華なまくりです。掛軸に仕立てると映えそうですね。
今回は弊社の通常の仏表装パターンではない裂地にて表具をさせていただきました。お客様が既に持たれている四国八十八ヶ所の裂地に似たような裂地という条件の中で、弊社の在庫の裂地から選定してお選びいただきました。
お客様の四国八十八ヶ所の掛軸に似た表装裂地があってなによりでした。並べて飾られるらしいので近い裂地で表装出来た事に大変喜んでいらっしゃいました。
弊社は遠方にも出張訪問させていただいております。西国三十三ヶ所などの掛軸表装相談はぜひ弊社にご相談ください。
西国三十三ヶ所の納経軸をお探しの方はこちらをどうぞ。
西国三十三ヶ所巡りで掛軸を作ろうと考えられている方で、掛軸の台紙(納経軸)をどこでどういったものを購入すれば良いか悩まれている方が結構いらっしゃいます。種類も価格もそれぞれ色々ありますのでどれを選んだら良いか迷いますよね。もちろんご自身の好みにあった物を選んでいただければ良いのですが、特にこだわりがなく一番無難な物で良いという方も意外に多く、良くお勧めを聞かれる事がございます。
弊社ではこれまで何万点もの西国三十三ヶ所を仕立ててきた経験から一番お客様に選ばれている台紙という物が自然とわかりますので今回はおまけでそちらの台紙をご紹介させていただきます。もし出発前に買いそろえておかれたい方は以下の納経軸の台紙が楽天からご購入いただけますのでよかったらどうぞ。送料代引き手数料も無料のようです。
掛け軸 掛軸(かけじく) お納経軸 印譜集印 西国三十三ヶ所 (大観音)全国送料無料無料 代引き手数料無料 価格:12,705円 |
西国三十三ヶ所の納経軸を掛軸に表装する工程はこちらの動画で詳しくご紹介しておりますのでよろしかったらご覧ください。