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屏風の新調と修理 | 兵庫県 三木市 のお客様より
三木市
兵庫県 三木市 は神戸市の北西に位置し、いくつかのニュータウンエリアと自然豊かなエリアによって構成されています。江戸時代より金物産業が盛んで、金物の街として栄えてきました。
また酒米である山田錦の生産量は日本一であり、多くの農家が従事しています。
今回はそんな 三木市 のお客様より屏風についてのご相談をお受けしましたのでご自宅にお伺いいたしました。
お伺いしたのは5月。鯉のぼりも多くのご自宅で飾られているのを見ることが出来て少し嬉しく感じました。(風物詩が仕事の傍ら見る事が出来るというのは素直に嬉しいです。)
ご相談を受けたのはこちらの2枚の屏風。どちらも修理をして欲しいとの事でしたが…
大きい方は単なる金屏風で特に作品が貼られているわけではないので修理をしてもあまり意味はなく、新しい金屏風を購入された方が綺麗ですし予算も抑えられるとご説明させていただきました。この金屏風自身に特別な思い入れがないのであればそちらの方がお勧めです。
お話をじっくり伺ってみると特にこの屏風自体に思い入れがあるわけではなく、日常的に間仕切りとして使っているので金屏風でなくても安い屏風で間仕切りとして用を足せば良いとの事でしたのでそちらの方向でお話しを進める事にいたしました。
屏風を本来の目的である間仕切りとして使われている珍しいケースでしたが、大きな旧家だったのでそれも自然と頷けました。
次は枕屏風でしたがこちらは中の作品を剥がして新しい枕屏風に貼りこむという内容でした。屏風はツガイの部分が破れやすいので扱いに注意が必要なのですが、このツガイのおかげで180度開く事が出来る作りになっています。今回はこのツガイの部分が完全に破れてしまっています。
お客様はこの枕屏風も本来の目的通り、枕元に飾って風除けとして使われているそうです。このツガイ部分が壊れてしまい、心なしか風があたって寒いので何とかしてほしいとの事でした。
こちらも予算を抑える為に新しい屏風に作品を貼り替えるという形でお受けさせていただきました。
こちらが新しくご用意させて頂いた金屏風です。高さが170 cmほどあるので迫力がありますね。
こちらが作品を新しい屏風に作品を貼り替えた枕屏風。お客様が頑丈さを求めていらっしゃいましたので紐兆番の枕屏風にいたしました。
早速納品にお伺いさせて頂きました。かなり大きな屏風なので納品の際も気をつけて運ばなければなりません。
かなり重量がありましたので、弊社の方で梱包を解き、お客様のご希望の場所に設置させて頂きました。(枕屏風はとりあえずの場所らしいですが・・・)
お客様も大変喜んでくださり
「部屋の格が上がったようですわ~。まるで御殿のようですな~。」
と上機嫌でした。(嬉しい)
弊社は遠方のご自宅にもお伺いさせていただいております。古い屏風の修理や新しい屏風は是非弊社までご相談ください。