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書 「積善之家有餘慶」の掛軸仕立替 | 神戸市西区 のお客様
神戸市西区
今回は兵庫県の 神戸市西区 からの掛軸表装の仕立替依頼。神戸市西区 は
垂水区と同様に明石郡に属していた地域で、隣接する明石市とも結びつきが強い。かつては田園地帯・公共交通の空白地域であったが、野田文一朗が明石平野に新都心が計画することを構想し、1965年の市議会で原口忠次郎が宅地計画を挙げたことから、1970年頃から、神戸市中心部のベッドタウンとして開発が進み、西神ニュータウンや押部谷地域・玉津地域を中心に大きく様変わりし、同時に公共交通の敷設計画をした区である。神戸市の新たな文化、教育の集積地としての期待がかかり、現在のところ神戸市9区で最も人口が多く、市の3割近い面積を当区が占める。1982年(昭和57年)に垂水区から分区した、神戸市で一番新しい行政区であり、神戸市の西側に位置することから西神と呼ばれる。(Wikipedia より抜粋)
とありますが、のどかな田園風景も未だ多く残っています。特に今回ご依頼いただいたお客様がお住まいの神出地域は雄岡山(おっこさん)と雌岡山(めっこさん)の麓沿い印南野台地・印南台地にある田園地帯であり、農村地帯になります。神戸市と一口に言ってもそれぞれの区によって特徴が違うので面白いですね。
こちらが今回仕立替をご依頼いただいた掛軸になります。書の内容は「積善之家有餘慶」という中国の有名な故事成語。「せきぜんのいえにはよけいあり」と読みます。意味は「善行を積み重ねた家には、その報いとして必ず幸せが訪れる」。
随分とシワがいってしまっていますね。お客様のご先祖様が大切にされていた掛軸のようで、書の内容をとても気に入っておられたそうです。確かに家訓としても良いようなすばらしい内容ですね。再び飾って頂けるようしっかりと再表具させていただきました。
シワもしっかりと伸びました。
お客様の所に納品にお伺いすると
「今は亡きお爺さんも喜んでくれていると思います。この言葉の通り善行を積んで行きたいと思います。ありがとうございました。」
と喜んでいただけました。早速床の間に飾って下さいました。
ご依頼まことにありがとうございました。
弊社は遠方の方からの掛軸の修理・仕立替相談も承っております。ご相談は是非弊社まで宜しくお願いいたします。
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