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書の 巻物 表装、南無阿弥陀仏の東本願寺掛軸表装 | 姫路市
姫路市
弊社の事を気に入って下さったお客様から再びリピートオーダーを頂きました。ありがたい限りです。
以前、鯉の掛軸の仕立替と破れてしまっていた百人一首の書道作品を掛軸に表装させていただいた姫路のお客様です。
今回は昭和56年、ご自身が65歳の時に書いた「平家物語」の一節を 巻物 仕立にして欲しいというご要望と、小さく書いた南無阿弥陀佛の六字名号を台紙張りにして少し大きくして軸装して欲しいというご要望でした。
さっそく姫路市林田町のご自宅までお伺いさせていただきました。
平家物語の書道作品 | 巻物仕立
今回お預かりした平家物語の一節を書いた作品です。昭和56年の夏に書いた作品をそのままにしておられたそうです。(私と同い年の作品ですね・・・)
黒地に白文字で書かれた達筆の字がとても魅力的な作品です。
この冒頭の
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
の部分は学生の頃に記憶した覚えがあり、私にとっても今でも本当にお気に入りの一節です。
早速 巻物 にお仕立させていただきました。
巻物には古式仕立という作品の上下に裂地がない切り落としタイプと作品の上下に裂地を取り付け、作品全体を縁取りするタイプがあります。今回は縁取りタイプにて表装させていただきました。
昔は仏教などの経典や絵巻物など横に長いものを保存するのに巻物の形式がよく用いられました。今でもたまに昔のなが~~~~~~い巻物を拝見する機会がありますが内容を確認するのに時系列的に追えるので非常に当時は実用的なものだったのですね。
南無阿弥陀佛の書道作品を台紙貼 東本願寺表装
こちらはものすごく小さな和紙に書かれた南無阿弥陀佛の六字名号。浄土真宗の方が唱える名号ですね。お客様は浄土真宗で、お孫さんのご自宅には床の間がないのでどこにでも飾れるように小さいサイズで書いたものを軸装にしてお守りとしてプレゼントする予定だそうです。
お客様は東本願寺派でしたので東本願寺表装にてお仕立させて頂きました。(作品を若干大きくする為に台紙貼にさせていただきました。)
お客様の元に納品にお伺いさせていただきました。ご自身で書をされる方なので色々な作品を拝見させて頂き、楽しくお仕事をさせていただきました。
弊社にご依頼ほんとうにありがとうございました。
弊社は遠方の方への出張相談も承っております。遠慮無しにご相談下さい。
掛軸の歴史について知りたい方はこちらの動画をどうぞ