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四国八十八ヶ所 納経軸 御影札 の 掛軸表装依頼 | たつの市
霊場とは神仏の霊験あらたかな場所の意で、神社・仏閣などの宗教施設やゆかりの地など、神聖視される場所。古来より信仰の対象となっており、全国各地に様々な霊場が存在します。
最近ではパワースポットとしてクローズアップされる機会も増えており、実際に訪れてみると不思議な神聖な雰囲気を感じる事が出来ます。
日本で一番有名な霊場として挙げられるのはやはり四国八十八ヶ所(お遍路)だと思いますが、今回は兵庫県の たつの市 にお住まいのお客様より納経軸と御影札の軸装依頼を頂きましたのでさっそくご自宅までお伺いさせて頂きました。
たつの市
たつの市といえば私にとってすぐ連想されるのが「赤とんぼ」。童謡にある「ゆうや~け こやけ~の~」って奴です。
童謡「赤とんぼ」は詩人・三木露風が1921年(大正10年)に、故郷である兵庫県揖保郡龍野町(現在のたつの市)で過ごした子供の頃の郷愁から作ったといわれ、これに作曲家・山田耕作が曲をつけたものです。たつの市としては全国区となっているこの歌から赤とんぼを市のシンボルとして色々な所に使用しています。赤とんぼ広場や赤とんぼ文化ホールなんて名前のものも。
そんな たつの市 にお住まいのお客様。お話をお伺いすると四国八十八ヶ所の霊場巡りに大変興味を持たれ、まだ現役でお仕事をされているお忙しい身にも関わらず月に1度は必ず巡る行程を組んで四国まで巡りにいかれてたそうです。
しかも必ず般若心経を書いて納経をおこなって・・・(すごい!!)
「納経(のうきょう)」という言葉をよく聞かれるかもしれませんが、本来は札所(お寺)に行って読経か写経を納めて札所の印をもらうというのが正式なやり方でした。(最近は随分と簡略化されている場合が多いようですが。)
このルールをしっかりと守られて巡礼されている方は実は初めてお会いしました。それだけこの四国八十八ヶ所という霊場に想いを寄せるものがあるのですね。
今回は弊社の仏表装パターンNo.14の「翠宝」で納経軸2点、No.10の「醍醐」にて御影札を掛軸表装させて頂きました。3本の内の真ん中が「南無阿弥陀佛」と書かれている物はお母様にプレゼントするそうです。
今回はそれぞれに高野山の箱書も依頼されました。御影札の軸装した物の正式名称は「御尊影軸」(ごそんえいじく)というのですね。これは初めて知りました。
この翠宝の外廻しの薄緑色の裂地と中廻しの紫の雲の裂地との組み合わせはとても上品でお客様にも気に入って頂けて何よりです。
この度は3点の納経軸の掛軸表装依頼をまとめてご依頼いただきまことにありがとうございました。
弊社は遠方のお客様でも出張相談を受け付けております。四国八十八ヶ所などの霊場集印軸の表装依頼は是非弊社をご利用下さい。
四国八十八ヶ所の納経軸掛軸表装についてより詳しく以下の動画で紹介しておりますので宜しかったらご覧ください。