2024年注目の日本美術展覧会5選

 

 

法然と極楽浄土

日程: 4/16-6/9
エリア: 東京
場所: 東京国立博物館 平成館

日程: 10/8-12/1
エリア: 京都
場所: 京都国立博物館 平成知新館

日程: 2025年 10/7-11-30
エリア: 福岡
場所: 九州国立博物館

 

 

特別展「法然と極楽浄土」は、浄土宗開宗850年を記念して開催される展覧会で、日本の3つの国立博物館を巡回します。

この展覧会では、平安時代末期に起こった内乱や災害、疫病などの困難な時代を背景に、法然による浄土宗の立教開宗からその教えが広まるまでの歴史を紹介します。

また、門弟たちによる諸派の創設や教義の確立、徳川将軍家の帰依による発展なども展示されます。

展示予定の注目作品には、以下のようなものがあります:

国宝「阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)」


約3年の修理を経て、肌裏紙を交換し、山水表現が鮮明になった。この作品は修理後初めて公開されます​​​​。

 

国宝「綴織當麻曼陀羅」


奈良・當麻寺の本尊で、横縦約4メートルの大曼陀羅。奈良県外での展示は史上初です​​。

 

狩野一信の「五百羅漢図」


幕末の絵師が約10年をかけて描いた大幅の羅漢図。全100幅のうち24幅が展示されます​​。

 

これらの作品は、法然の教えや浄土宗の歴史、文化的背景を深く理解するための重要な要素を提供します。

展示品は約120件に及ぶ予定で、浄土宗開宗850年の歴史を物語る国宝や重要文化財を含む貴重な名宝が展示されることで、訪れる人々にとって貴重な機会となるでしょう。

 

空海 密教のルーツとマンダラ世界

日程: 4/13-6/9
エリア: 奈良
場所: 奈良国立博物館

 

 

この展覧会は、空海生誕1250年を記念して開催されるもので、空海がもたらした密教のルーツを探り、日本文化に与えた影響を探究するものです。

展示は、密教がシルクロードを経由して東アジア諸地域、そして日本に伝来した軌跡をたどり、空海が日本にもたらした密教の全貌を解き明かすことに焦点を当てています。

多数の仏像や仏画を通して、空海が強調した「マンダラ空間」を再現し、各地で守り伝えられた至宝を一堂に展示することで、空海と真言密教の魅力を紹介しています​​。

 

高雄曼荼羅


注目作品としては、国宝「両界曼荼羅」(高雄曼荼羅)があります。

これは、空海が中国の唐で師匠の恵果から授けられた曼荼羅の図様をもとに、淳和天皇の御願により天長年間(824~833年)に描かれたもので、空海自身が直接制作に関わった現存唯一の両界曼荼羅です。

修理後初公開されるこの作品は、約230年ぶりの修理事業を経て、本展で初めて一般に公開されるということで、特に注目されています。

 

その他の注目作品には、同じく国宝の「金剛般若経開題残巻 空海筆」と「両界曼荼羅(西院曼荼羅〈伝真言院曼荼羅〉)」が含まれています。

これらの作品も平安時代の9世紀にさかのぼるもので、京都の神護寺や教王護国寺(東寺)に由来します​​​​。

この展覧会は、空海の教えと影響を深く理解するための貴重な機会となるでしょう。

国宝や重要文化財などの名宝を通じて、密教の歴史とマンダラの世界を体験することができます。

 

 

雪舟伝説 ―「 画聖カリスマ」の誕生―

日程: 4/13-5/26
エリア: 京都
場所: 京都国立博物館

https://sesshu2024.exhn.jp/

 

 

この展覧会では、日本美術史において重要な地位を占める画家、雪舟の作品を中心に展開されます。

雪舟は、国宝に指定された6件の作品を持つ、日本美術史を代表する画家の一人であり、多くの後世の画家たちに影響を与えています。

展覧会では、雪舟の作品だけでなく、近世における彼の受容の過程を探ることに重点を置いています。

長谷川等伯、狩野探幽、曾我蕭白、伊藤若冲らの作品と比較し、雪舟が「画聖」としてどのように評価されてきたかを明らかにする試みがなされています。

展示される作品の総数は約90件に上り、その中には国宝7件、重要文化財13件が含まれます。

特に注目すべきは、雪舟による国宝6件の作品が一堂に展示されることで、これらの作品は雪舟の芸術の精髄を垣間見ることができる貴重な機会となるでしょう。

この展覧会は京都国立博物館でのみ開催され、巡回は予定されていません。

日程は前期が4月13日から5月6日、後期が5月8日から5月26日となっています。

雪舟の作品とその影響を深く理解する絶好の機会であり、日本美術の愛好家にとって見逃せない展覧会です。

 

広重 ― 摺の極 ―

日程: 7/6-9/1
エリア: 大阪
場所: あべのハルカス美術館

 

 

この展覧会は、美術館の開館10周年を記念して行われるもので、江戸時代後期に活躍した国民的な浮世絵師、歌川広重の作品を特集しています。

広重は葛飾北斎と並び、浮世絵版画に風景画のジャンルを確立したことで知られており、その代表作には「東海道五拾三次」と「名所江戸百景」があります。

展覧会では、広重の画業を初期から晩年にわたり総覧することで、その魅力を再確認する機会を提供します。

広重の作品は、日本の風土や当時の人々の暮らしを生き生きと捉えたもので、細部にわたる精密さと色彩の美しさで高い評価を受けています。

また、彼の作品は日本国外、特にヨーロッパの印象派画家たちに大きな影響を与え、ジャポニズムの流行に一役買っています。

この「広重 ― 摺の極 ―」展覧会は、日本の美術だけでなく世界の美術史にも重要な足跡を残した広重の芸術を深く理解する絶好の機会です。

広重の作品を通じて、日本の美術の豊かさと影響力を改めて感じることができるでしょう。

 

田中一村展 奄美の光 魂の絵画

日程: 9/19-12/1
エリア: 東京
場所: 東京都美術館

 

 

田中一村展「奄美の光 魂の絵画」では、孤高の画家・田中一村の生涯と彼が捧げた芸術的探究を捉えた作品が展示されています。

本展は彼の幼少期から最晩年に奄美大島で描いた作品までを網羅しており、自然を主題にした、澄んだ光に満ちた情熱的な絵画が特徴です。

彼の作品は、奄美大島の自然を色鮮やかに表現し、遠近感や光の描写で知られています。

田中一村は没後にNHKの「日曜美術館」で放映された田中一村特集をきっかけに広く注目されるようになりました。

この展覧会の特別な見どころは、奄美大島での彼の生活と作品の密接な関係に焦点を当てていることです。

展覧会では、近年の研究により発見された資料も含め、田中一村の真の姿に迫る構成が取られています。

 

 

CEO Message

あなたと掛軸との懸け橋になりたい


掛軸は主人が来客に対して季節や行事などに応じて最も相応しいものを飾り、おもてなしをする為の道具です。ゲストは飾られている掛軸を見て主人のおもてなしの気持ちを察して心を動かす。決して直接的な言葉や趣向ではなく、日本人らしく静かにさりげなく相手に対しておもてなしのメッセージをおくり、心をかよわせる日本の伝統文化です。

その場に最もふさわしい芸術品を飾り、凛とした空間をつくりあげる事に美を見出す・・・この独特な文化は世界でも日本だけです。

日本人が誇るべき美意識が詰まった掛軸の文化をこれからも後世に伝えていきたいと我々は考えています。



代表取締役社長
野村 辰二

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会社概要

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商号
株式会社野村美術
代表取締役
野村辰二
本社
〒655-0021
兵庫県神戸市垂水区馬場通7-23
TEL
078-709-6688
FAX
078-705-0172
創業
1973年
設立
1992年
資本金
1,000万円

事業内容

  • 掛軸製造全国卸販売
  • 日本画・洋画・各種額縁の全国販売
  • 掛軸表装・額装の全国対応
  • 芸術家の育成と、それに伴うマネージメント
  • 宣伝広告業務
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