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風帯のしまい方
今回はよくある掛軸を巻く上での間違いをご紹介いたします。
掛軸の上部についている二本の帯を『風帯』(ふうたい)と言います。(ない掛軸もあります。風帯についてはまた今度ご説明いたします。)
掛軸を巻く際にこの風帯を次の写真のようにそのまま巻き込んでしまう方が非常に多いです。
そうすると次の写真のように次に出した時に丸まった癖がついてしまいます。この癖がなかなか取れない曲者なんです。場合によっては直らない事もあるので厄介です。
そうならないように次の写真のように軸棒に平行にして折り曲げて畳んで掛軸を巻くのが正解です。その為に風帯の裏の裂地には通常は天地と同じ裂地を使っています。風帯が長すぎて一回折り畳んだだけでは天からはみ出してしまう場合はさらに内側にもう一度折りたたみましょう。
大体の風帯にはきちんと折り目がついているのでその通りに逆らわずに折り畳んで掛軸を巻けば問題ありません。
皆さんもせっかくの掛軸を長持ちさせる為にしっかりとした扱い方を覚えましょう♪
風帯についてより詳しい解説をこちらの動画でご紹介しておりますので宜しかったらご覧ください。
より詳しい掛軸の取り扱い方をご覧になりたい方は下の動画をどうぞ。