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風帯 について (垂れ風帯 下げ風帯 貼り風帯)
風帯 とは掛軸の八双から下げる垂れ飾り。一文字と同じ裂地を用いたものを一文字風帯、中廻しと同じ裂地を用いたものを中風帯といい、一文字風帯より品位の一等下がったものとする。古く中国では屋外で掛軸を鑑賞する習慣があり、風帯 が風になびくことで燕が飛来して掛軸を汚すのを防ぐ為につけられたとする説がある。このことから中国では驚燕、払燕といわれた。このように下げる 風帯 が本式であり、これを 垂風帯 ( 下げ風帯 )という。貼り付けたものは 貼り風帯 といい、輪補表具などで多く見られる。日本では単なる飾りとして発展し現在では形式だけが残った状態であるが、一種の掛軸の象徴として考えられている場合も多い。
風帯につきましてはより詳しくこちらの動画で解説しておりますのでよろしかったらご覧ください。