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兵庫県学校厚生会 指定店 : 淡路島の 沼島 の寺院から額装仕立替依頼
弊社は(一財)兵庫県学校厚生会の指定店。掛軸や額、屏風などの表装や修理を承っております。お客様の中には学校の先生 兼 お寺のご住職の方もいらっしゃり、寺院にある作品の表装依頼をお受けする事もございます。
さて、今回は兵庫県の淡路島の最南端、 沼島 のお寺から額の修理のご依頼をお受けいたしました。
商談: 沼島のお寺まで修理品の預かり
沼島 には船を使って渡ります。南あわじの沼島汽船土生港から出ているのでここに車を止めて出発です。晴れた日の海は気持ち良いですねぇ。
約10分くらいの船旅の後、 沼島 に到着。のんびりとした島で仕事でなければゆっくりと1日使って楽しみたいですねぇ。
ご依頼をいただいたのはこちらのお寺。庭園がすごく綺麗な立派なお寺です。
修理のご依頼をいただいたのはこちらの大きな額装の仕立替。このお寺の為に書いていただいたものらしいです。
自社に持ち帰り再度作品をチェック。
随分と傷んでますね…。昔の額装なのでアクリル板なども施されていないので外気に直接触れるためシミも随分と出てしまっています。せっかくの作品が台無しですね。
表装仕立替オペレーション
今回の大まかな再表具のオペレーションの流れは以下です。
作品を額からカット
↓
旧裏打紙を除去
(業界用語で「めくり」という作業)
↓
作品洗浄、シミ抜き
↓
新裏打
↓
作品の周りに筋を廻す
↓
新しい額に貼り込み
↓
金具や紐などを取り付けて完了
新しく仕立替をした作品がこちらです。シミも随分と目立たなくなりました。新しい額装はアクリル入りなのでこれで傷みの進行を防ぐ事が出来ます。
Before → After
沼島 へ納品
いざ、納品へ。沼島には車で行けないのでこの額を担いでお寺まで運ぶのは結構な体力仕事です。(汗)
無事に取り付け完了いたしました。お客様にも手伝ってもらって何とか飾る事が出来ました。
お寺なので天井が高いので額が映えますねぇ。素晴らしいです。
表装のご相談がございましたら弊社は県下出張対応いたしておりますのでお気軽にご相談ください。
掛軸のシミ抜き作業についてより詳しく知りたい方はこちらの動画をご覧ください。