動画: 表装 Before → After


修理・修復: 駒井源琦 / 菊花小禽図 | 傷みの激しい掛軸の修理仕立替

今回の仕立替は光沢のある絹本に描かれた掛軸。ひっかき傷のような跡が全体的に発生してしまっており、見る角度によって傷みの見え方が異なる非常にやっかいな状態でした。(作品の傷みの状態もひどく破れてしまっている部分も複数ありました。) 慎重に仕立替を進め、補彩により出来る限り自然な形に傷を調整いたしました。 お客様も大変喜んでいただき、床の間ではないリビングのスペースにお飾りくださいました。ご依頼ありがとうございます。


掛軸修理・修復 | 補彩、加筆

ボロボロの掛軸を修理、仕立替する際に作品が欠損している場合がよくあります。また仕立替を行う際に旧裏打紙を除去する際にどうしても作品が欠落してしまう場合がございます。 新しい和紙でをするとその欠損してしまっている部分に新しい裏打紙の色がそのまま出てきてしまうので非常に不自然な状態となります。 それを防ぐ為に、欠損部分に加筆を行う事を「補彩」と言います。お客様に了解を得た上で筆を入れていきます。欠損が多くなればなるほど、複雑な部分であればあるほど大変な作業になります。 今回はその補彩作業を行った掛軸の仕立替の様子をご紹介いたします。


六曲一双の古い屏風修理依頼 | 加古川市の寺院

屏風は表具形式のひとつで、下張りをした組子に本紙を貼り、偶数枚繋げて折りたためるようにしたものです。本来は室内の間仕切り装飾、風除けに使用される調度品でしたが、次第に美術品として鑑賞の目的を持つようになりました。古くは各扇を紐や裂でつくった蝶番で繋いでいましたが、室町時代以降は紙製の蝶番が一般的に用いられるようになりました。

今でも神社仏閣や田舎の旧家に行くと使われている場合があるのですが、今回は加古川市にある寺院様より古く傷んだ 屏風修理 のご相談をお受けいたしました。弊社の修理史上過去最長の修復期間をかけて修復いたしました。

酷い汚れが付着し、作品の色も褪せ、破れや欠損などの傷みも随所に見られる12枚の作品を一枚一枚丁寧に剥がし、旧裏打紙を除去し、洗浄で汚れを落とし、補彩を行い修理いたしました。


東京から望月玉川作 「鹿図」の掛軸修理依頼

東京にお住まいのお客様より江戸時代後期の画家である望月玉川の鹿図の掛軸の修理を承りました。
随分と全体にシワが発生していたのと汚れが酷かったですが表装修理いたしました。
本紙が弱っており、裏打の際にシワを伸ばすのに大変苦労しました。
お客様は床の間ではなく家の廊下に、ひっそりと住居に溶け込むように新しく仕上がった鹿の掛軸を飾って下さいました。

弊社のご利用まことにありがとうございました。


大正時代の掛軸「落雁」表装修理仕立替

大正時代の作品「落雁図」の表装修理仕立替依頼。表装裂の部分は破れ、作品には酷い折れジワが入ってしまっている酷い状態の掛軸でしたが仕立替を行い、見違えるように甦りました。


武者絵 掛軸 の表装仕立替 - リビングに掛軸 -

古い武者絵の掛軸の表装仕立替を承りました。
随分と傷んでいましたが無事に修復完了いたしました。
お客様のご自宅には床の間はないそうですが、大切な掛軸で気に入っているものなのでリビングに飾って楽しまれるそうです。
お写真をいただきましたが床の間でなくても飾り方次第でリビングでもお洒落に感じるものですね。すばらしい。


真表装 (仏表装) 仕立 : 「無碍光」

仏画表具
仏仕立て、神仏表具、神聖表具、中尊表具、本尊表具とも言う。仏画や頂相、題目、墨蹟など仏教に関する礼拝用の書画の表装に用いる形式。天地が中廻しを取り囲むことからこれを総縁と呼ぶ。 今回は「無碍光」の墨蹟作品を真の行仕立(一文字が本紙の上下に付き、中廻しと総縁(外廻し)が周囲を廻る形式)にて軸装させていただきました。


表装: 中国製掛軸の仕立替

掛軸ははるか昔に中国から日本に伝わってきたものです。室町時代に日本では茶の湯の文化と相まって大きく独自の発展をし、ひとつの文化を形成し今日に至ります。中国でも日本の掛軸文化とは違った発達をし、様々な画題や作風が生まれました。現在でも多くの掛軸が愛好家をはじめ様々な人達に親しまれ飾られています。 今回はそんな中国画の掛軸の仕立替の相談をHPからお受けいたしました。


表装: 江戸時代 長崎派 虎の掛軸の仕立替

江戸時代 長崎派の作品と言われる猛虎図の仕立替。補彩を含む様々な修復作業を行いました。


CEO Message

あなたと掛軸との懸け橋になりたい


掛軸は主人が来客に対して季節や行事などに応じて最も相応しいものを飾り、おもてなしをする為の道具です。ゲストは飾られている掛軸を見て主人のおもてなしの気持ちを察して心を動かす。決して直接的な言葉や趣向ではなく、日本人らしく静かにさりげなく相手に対しておもてなしのメッセージをおくり、心をかよわせる日本の伝統文化です。

その場に最もふさわしい芸術品を飾り、凛とした空間をつくりあげる事に美を見出す・・・この独特な文化は世界でも日本だけです。

日本人が誇るべき美意識が詰まった掛軸の文化をこれからも後世に伝えていきたいと我々は考えています。



代表取締役社長
野村 辰二

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会社概要

会社概要

商号
株式会社野村美術
代表取締役
野村辰二
本社
〒655-0021
兵庫県神戸市垂水区馬場通7-23
TEL
078-709-6688
FAX
078-705-0172
創業
1973年
設立
1992年
資本金
1,000万円

事業内容

  • 掛軸製造全国卸販売
  • 日本画・洋画・各種額縁の全国販売
  • 掛軸表装・額装の全国対応
  • 芸術家の育成と、それに伴うマネージメント
  • 宣伝広告業務
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