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掛軸の重要性
何故掛軸は掛け替えられるのか?
「なぜ掛軸は掛け替えられるのか?」・・・それには日本の伝統芸術である「茶の湯」の精神が深く関わっている。
茶の湯には「おもてなし」と呼ばれる奉仕の精神がある。日本人は茶会で最高の雰囲気をつくりだす事に様々な配慮を行い、しつらえを整える。
掛軸は来訪者に主人の想いを間接的に表現する為のものであり、掛軸は茶会では最も重要な道具として考えられている。それゆえ掛軸を行事や季節、来客などに応じて変化させるのである。つまり主人から客人へのおもてなしの心から掛け替えられるのである。掛軸は茶の湯の文化が発展していくと共に発展し、来賓時その場面の格式などを掛軸で表現することが重要視されるといった考え方も生まれた。
茶の湯の文化から発達した掛軸の文化は、その後、日本各地で様々な習慣や風習を生み出すことになる。