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小林太玄 / 一期一会 - いちごいちえ
- 商品ID
- 0184
- 商品名
- 小林太玄
- 作家紹介
臨済宗大徳寺派大本山
龍宝山大徳寺塔頭
黄梅院二十世住職昭和13年
奉天に生まれる昭和36年
花園大学卒業
相国僧堂に掛塔
大津暦堂に参禅昭和50年
京都大徳寺塔頭黄梅院住職に就任- サイズ
- 615mm x 1950mm
- 軸先
- 陶器
- 作品の素材
- 和紙
- 在庫
- 有
- 商品紹介
一期一会(いちごいちえ)とは、茶道に由来する日本のことわざ・四字熟語である。
茶会に臨む際には、その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということを心得て、亭主・客ともに互いに誠意を尽くす心構えを意味する。
茶の湯が全盛を極めた戦国時代は現代よりも死を身近に感じる激動の時代であった事もこの言葉や精神性が生まれる背景にあったと考えられる。日本人の美意識には「無常」と呼ばれる仏教の根本的な考え方が存在する。
「無常」はこの現象世界のすべてのものは消滅して、とどまることなく常に変移しているということを指す。
日本人が桜を愛してやまないのは、そこに常なき様、すなわち無常を感じるからとされる。
「永遠なるもの」を追求し、そこに美を感じ取る西洋人の姿勢に対し、日本人の多くは移ろいゆくものにこそ美を感じる傾向を根強く持っているとされる。「一期一会」はまさにこの「無常」という美意識から生まれた語である。
「あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのもの。だからこそ、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしよう」という意味が込められている。本作品は臨済宗大徳寺黄梅院住職である小林太玄の「一期一会」の作品である。
筆をとり、揮毫を行うのも同じ瞬間は無く、同じ作品はない。揮毫に臨むその心境は茶会における一期一会の心境とまさしく同じものであろう。
勢いよく一気に書かれたその作品からは、茶道に通じ一期一会の意味を熟知している小林太玄の覚悟とも言える気持ちを感じ取る事が出来る。
一文字目と三文字目の同じ「一」の文字に変化があるのもそういった心情が影響してかと想像すると大変興味深い。