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佐藤隆良 / 落柿舎 - らくししゃ
- 商品ID
- 0183
- 商品名
- 佐藤隆良
- 作家紹介
1950-
福島県生
日本美術院 特待
師: 平山郁夫
院展奨励賞3回
無鑑査2回
入選19回- サイズ
- 475mm x 1760m
- 軸先
- 象牙代用
- 作品の素材
- 麻紙
- 在庫
- 有
- 商品紹介
京都の嵯峨野は、古来より風光明媚な土地として貴族や文人達に好まれてきた。
そんな嵯峨野ののどかな田園風景に溶け込むように静かに佇んでいる小さな庵「落柿舎(らくししゃ)」。
俳聖として世界的にも知られる松尾芭蕉の愛弟子である向井去来(むかいきょらい)が住んだ草庵である。
一切の華美を取り去り、今にあるような簡素な草庵に建て替えた庵を松尾芭蕉は大変好み、生涯三度もこの庵を訪れ滞在し、嵯峨嵐山の名所名刹を巡り多くの作品を残した。以来、落柿舎は「俳諧道場」として世に聞こえ、今も風雅を愛する多くの人々に親しまれている。本作品は佐藤隆良によって描かれた落柿舎の図である。
佐藤隆良の落ち着いた淡い墨の表現が落柿舎の落ち着いた佇まいを見事に描き出している。
松尾芭蕉、向井去来の俳諧の世界を佐藤隆良も十二分に感じ取り、自らの作品に表現しているようである。現在は落柿舎の象徴として入り口に常に掛けられている蓑と笠だが、淡い金彩で描写された本作品からは古臭さは感じず、まるで庵主である向井去来が今でも生活をしているかのように感じ取れるのが大変印象深い。