ニュース/ブログ
田中慎吾 / 不動明王 - ふどうみょうおう
- 商品ID
- 0145
- 商品名
- 田中慎吾
- 作家紹介
1945 –
無所属作家
春光仏画展入選5
仏教美術絵画展佳作3
特技: 仏画- サイズ
- 598mm x 1925mm
- 軸先
- 漆面金
- 作品の素材
- 絹本
- 在庫
- 有
- 商品紹介
不動明王、サンスクリットでアチャラ・ナータ(acalanaatha)は、仏教の信仰対象であり、密教特有の尊格である明王の一尊。また、五大明王の中心となる明王でもある。不動明王は、密教の根本尊である大日如来の化身、あるいはその内証(内心の決意)を表現したものであると見なされている。アジアの仏教圏の中でも特に日本において根強い信仰を得ており、造像例も多い。梵名の「アチャラ」は「動かない」、「ナータ」は「守護者」を意味し、全体としては「揺るぎなき守護者」の意味である。弘法大師空海が中国より密教を伝えた際に日本に不動明王の図像が持ち込まれたと言われる。
密教では三輪身といって、一つの「ほとけ」が「自性輪身」(じしょうりんじん)、「正法輪身」(しょうぼうりんじん)、「教令輪身」(きょうりょうりんじん)という三つの姿で現れるとする。「自性輪身」(如来)は、宇宙の真理、悟りの境地そのものを体現した姿を指し、「正法輪身」(菩薩)は、宇宙の真理、悟りの境地をそのままわかりやすく説く姿を指す。これらに対し「教令輪身」は、仏法に従わない者を恐ろしげな姿で脅してでも教え諭し、仏法に敵対する事を力ずくでもやめさせるなど、極めて積極的な介入を行う姿である。不動明王は大日如来の教令輪身とされる。煩悩をかかえ、もっとも救いがたい衆生をも力ずくで救うために、忿怒の姿をしている。
密教の明王像は多面多臂の怪異な姿のものが多いが、不動明王は一面二臂で剣と羂索を持つのを基本としている(密教の図像集などには多臂の不動明王像も説かれるが、立体像として造形されることはまれである)。右手に降魔の三鈷剣(魔を退散させると同時に人々の煩悩を断ち切る)、左手に羂索(けんじゃく・・・悪を縛り上げ、また煩悩から抜け出せない人々を救い上げるための投げ縄のようなもの)を握りしめ、背に迦楼羅焔(かるらえん・・・三毒を喰らい尽くす伝説の火の鳥「迦楼羅の形をした炎」)を背負い、憤怒の相で粗岩(磐石(ばんじゃく))の上に座して「一切の人々を救うまではここを動かじ」と決意する姿が一般的である(日本では坐像の他、立像も数多く存在している)。