雲雀と青麦の組み合わせは古来よりよく描かれる日本の伝統的な画題である。雲雀は春を告げる鳥として古来より洋の東西を問わず親しまれている。（イギリスの作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの「揚げ雲雀」というクラシック曲など。）また麦畑の美しさも古来より同等に好まれてきた。（ゴッホの「麦畑」シリーズなど。）
津田真は花鳥画を得意とした日本画家である。本作品では色鮮やかな青麦と元気よく飛び立つ雲雀が描かれており、日本人のみではなく他の国の人々にとっても楽しめる作品である。