彩色の風景画を得意としている小暮成起の新緑の頃の風景を描いた作品。軸絵の中では色彩豊かな風景画である。様々な緑色の顔料を用いて描いているのが飽きを感じさせない秘密なのであろう。注目すべきは、葉の表現を点で描いている所である。この表現により葉の動きを感じる事が出来、まるで爽やかな風が吹いているのを感じれるようである。芳しい緑の香り、小鳥のさえずり、川のせせぎ･･･この作品から様々な生命の躍動を感じる事が出来る。