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川人勝延 / りんどう - りんどう
- 商品ID
- 0107
- 商品名
- 川人勝延
- 作家紹介
1922-
日展会員 和歌山出身
師: 佐藤太清
日春展入、日展入、日春展日春賞
日展特選、全関西展招待出品
日展審査員
「静かなる日本を描く 川人勝延日本画展」開催- サイズ
- 725mm x 1420mm
- 軸先
- 黒塗
- 作品の素材
- 和紙
- 在庫
- 有
- 商品紹介
扇子・扇とは、うちわと同じく自分の手で風を送るのに用いる道具であり、数本から数十本の細長い骨組みを束ねて端の一点(要=かなめ)で固定し、使用時には開いて可動できる。扇子を開く角度は、大体90度から180度の間であり、円を三等分した中心角120度前後のものが主流である。扇子を開いた形は、「扇形(おうぎがた、せんけい)」と言い、幾何学の用語にもなっている。このような扇子の形状は、「末広がり」に通ずると考えられており、めでたい席での引出物としても用いられている。
扇面とは扇ぐ時に風を送る部位である。骨が完全に開ききらないように固定する働きもある。伝統的な扇子では和紙を張るが、合成繊維や布を貼ったものもある。湾曲した形状(いわゆる扇形)の紙に描く扇絵と呼ばれるスタイルが日本画では俵屋宗達と尾形光琳が発展させたと言われている。
川人勝延はしばしば扇面に絵を描くが、歪な形の画面に構図を取るのは想像以上に難しい。高い構図を作成する能力が求められる。本作品では遠景に山、中景に民家、近景にりんどうと余白を上手く使い、距離感を生み出し、絶妙の構図としているのは流石である。簡素な描写ではあるが非常にまとまっており、秋の空気を感じさせる素晴らしい作品である。