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川人勝延 / 瓢鯰図 - ひょうねんず
- 商品ID
- 0161
- 商品名
- 川人勝延
- 作家紹介
1922-
日展会員 和歌山出身
師: 佐藤太清
日春展入、日展入、日春展日春賞
日展特選、全関西展招待出品
日展審査員
「静かなる日本を描く 川人勝延日本画展」開催- サイズ
- 725mm x 1470mm
- 軸先
- 黒塗
- 作品の素材
- 和紙
- 在庫
- 有
- 商品紹介
「公案」とは中国で、古代から近世までの役所が発行した文書。調書・裁判記録・判例など。その意味から派生して、禅宗において、修行者が悟りを開くための課題として与えられる問題のことをいう。ほとんどが無理会話(むりえわ)と言われている。一般には「禅問答」として知られる。近世には一定の数の公案を解かないと住職になれない等、法臘の他に僧侶の経験を表す基準となるなど、江戸幕府の宗教統制にも利用された事は一般に知られている。
瓢鮎図はつるつるの瓢箪でぬるぬるした鯰を捕まえるにはどうすればよいかという、およそ不可能な問いかけを図示したものであり、このような問いかけを禅公案と呼ぶ。
本作品では生き生きとした鯰を老人が瓢箪でとらえようとしている。老人の笑顔はまるでその捕らえ方を知っているようで非常に興味深い。幅広い知識を持った川人勝延らしいユニークな作品である。