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加藤智 / 山雲 - さんうん
- 商品ID
- 0001
- 商品名
- 加藤智
- 作家紹介
1947-
東京生
日展会員
師:児玉希望、奥田元宋
日展審査員 特選2入選24
日春展20 日春賞2 外務省買上- サイズ
- 725 mm ✕ 1500 mm
- 軸先
- 象牙代用
- 作品の素材
- 絹本
- 在庫
- 有
- 商品紹介
水墨画とは、「墨」一色で表現される絵画で、墨線だけでなく、墨を面的に使用し、暈かしで濃淡・明暗を表す。絹本は古来より紙と同様に日本画の基底材として用いられてきたが、その扱いの難しさ故、近年絹本に描く作家は少なくなった。絹本は「ぼかし」、紙本は「にじみ」の世界と言われるように、絹本では色の濃淡(グラデーション)を綿密に表現する事が出来、紙本にはない独特な風合いを表現する事が出来る。
加藤智は昭和の日本画壇の巨匠であり、絹本水墨画の達人と言われた児玉希望の最後の内弟子としてその技術を学び、師特有の深く濃い漆黒の墨色を絹本上で表現できる数少ない画家である。
本作品では、自然の深く神秘的な雰囲気が見事に表現されている。加藤智は万物を育む自然の働きに心を集中させこの作品を完成させたのだろう。空白で表現された霧の表現からも加藤智の高い技術をうかがい知る事が出来る。画面中心近くに描かれた一羽の小さな鳥が自然の壮大さを引き出しているのが面白い。