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加藤智 / 水墨山水 - すいぼくさんすい
- 商品ID
- 0009
- 商品名
- 加藤智
- 作家紹介
1947-
東京生
日展会員
師:児玉希望、奥田元宋
日展審査員 特選2入選24
日春展20 日春賞2 外務省買上- サイズ
- 600mm x 2000mm
- 軸先
- 象牙代用
- 作品の素材
- 絹本
- 在庫
- 有
- 商品紹介
いかに人類が文明化した人工的な環境で生活するようになったとはいえ、日本人の心の中には、みな自然の生活状態に遠くない原始的単純性に対して、生得の憧れを持っているように思われる。それゆえに人々は夏、森でキャンプを行ったり、沙漠を旅してみたり、人跡未踏の路を訪れたりするのである。しばらくでも自然の懐に帰って、直接その鼓動を感じようと欲するのである。日本人は土を忘れず、いつも自然を親しみ、自然の飾り気のない単純性を味わう事を心のどこかで求めているのである。
本作品で加藤智は深山幽谷の自然美を表現している。大いなる自然の営みに心を奪われ、夢中でそれを描いたのだろう。雲や霞によって遠近を表現し、木々の描き方を場所によって変化させているのが興味深い作品である。自然の飾り気のない単純性を加藤智も味わいながらその筆を無心でとっていたに違いない。